足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

マーク・ファバー博士の日本株観

2008-06-19 18:20:23 | 株式

マーク・ファーバー(マーク・ファーバー&Co)のことは何度も本欄で書いてきた。

原油が$20台のときに「中国、インドの需要を考えると$100台乗せはある」と語ってきた。彼の強気予想をも上回った。

今週、米バロンズ誌の座談会では次のように語っている。

「石油相場は軟化するだろう。$80台になっても、驚きではない。向こう3ヵ月間について弱気見通しをとるとしても、商品相場全体には弱気になってはならない。

日本株は買いだ。石油が下がれば空輸株が面白い。AMR,ルフトハンザ、シンガポール航空、日本航空に注目したい。

当面は資源関連株よりも、商品そのものへの投資に魅力がある。

資源関連株は世界的なナショナリズムの台頭の影響を受ける可能性がるので注意したい。

金が$1,000から下げ、$780~$800のゾーンまで下げるかもしれないが、ここで金の実物への投資を考える。

いまひとつ、中国の景気が減速すれば鉄鋼需要が減退する。これまで鉄鋼株のパフォーマンスがよかったが、私はUSスチールをショート(空売り)した」と語っている。

かねての持論の商品相場への強気は崩していないが、先行きは選択に注意するように強調した。

また日本株では住友信託銀行(8403)に注目した。私も全く同感である。銀行では不良債権比率が少ない。3月末は0.9%で、三菱UFJ(1.2%)、みずほF(1.6%)、三井住友(1.2%)よりすぐれている。

これから経営の積極策をとる素地が整っている。