今週の米バロンズ誌では新年の座談会の11人のメンバーとの、電話インタービユーを掲載した。恒例の年央の座談会だ。
先週後半に、取材したと思われるが、投資環境の難しい時期であるが、それぞれが独自のユニークな投資戦略を披露している。
われわれが投資戦略を立てる上で、実践家はどうみているか?
座談会の内容は大いに役立つ。
そのなかに債券投資の世界のウォーレン・バフェットといわれるビル・グロス(投資顧問会社ピムコの経営者)がいる。彼は「景気にはだまされた。われわれはGDPが1四半期ぐらいはマイナスになるとみたが、まだ実現していない。成長はマイナスにならないにしいても、非常に低い数字の成長が続く」とみている。
昨年9月の第1回目のFFレートの引き下げのときには、2%台のFFレートを予想した。
外国からの参加者のひとりであるマーク・ファーバー(マーク・ファーバー&Co)は相変わらず相場には弱気であるが「例外は日本株だ。過去18ヵ月よくなかった。企業が生み出すキャシュ・フローに比べると株価は安い。アデランスが経営者を追い出したのには注目したい。国内の年金と外人がこれまで以上に企業経営に影響力を持ってきた。三菱UFJとみずほフィナンシャルに注目している」と、参加者のうちで日本株に強気をした2人のうちの1人であった。
これまでから相場の転機には、逆張りの発想で日本株の先行きをズバリ当てた。
そういえば1989年の日本のバブル相場の天井も、ピークの直前に予見した実績を持つ。