足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

人気テーマは金融株・・・アビー・コーヘン(ゴールドマン・サックス)

2008-06-18 16:39:17 | 株式
引き続き今週の米バロンズ誌の座談会より。
11人の参加者のうちの一人、アビー・コーヘン(ゴールドマン・サックッス)の見方を紹介しよう。
“住宅市場は2005年第4四半期に天井を打った。年初来、多くの人たちが消費や雇用に影響を与えるとみてきた。それに加えて金融市場や金融機関の破綻が、昨年と同じように相次いだ。しかし米国経済には安定化の兆しが出てきている。深刻なリセッション入りの可能性は大きく後退した。輸出は好調だし、設備投資は堅調である。一部の人たちは1930年以来の深刻な事態になると予想したが、もともと、われわれはそんなに深刻にはとっていない。
いまや現状は好転の方向に向かっている。金融機関は取得コストにこだわらず、資産を流動化した。この点が日本の場合との大きな違いである。日本は長い間、取得価格で資産計上をしてきた。日本の金融システムが正常化するためには、不良資産を取り除くことが必要であるのに・・・
年末までには投資家は、2009年の見通しが好転することを感じ始める。現在のS&P500の理論株価は1,500ポイント(昨日は1.350ポイント)である”
先週のグリーンスパン前連銀議長の講演と同じように、現状は安定化の方向にあり、2009年の市場は明るいとみている。
注目株のテーマの第一番に金融株を上げているのには、意を強くした。