本日の東京市場をみていると、「グローバル市場でのパラダイムの変化が出てきたのか?」という問題意識を持たせてくれる。
売買代金のビッグ10を並べてみよう。
みずほF,三菱UFJ,トヨタ自、本田、三井住友、三菱重工、ソニー、任天堂、三菱商事、キャノンである。
オーソドックスな日本株のポートフォリオを組んでいる国内年金や外人投資家には大満足の相場内容であった。いずれもミスター・ニッポンの選考会の候補銘柄である。
世界経済の先行きには不透明感が漂う。
そんななかで投資対象を選ぶとすれば“フライト・トゥ・クオリティ”(安全指向)ということになる。
ウォール街では第1四半期の決算発表でほぼ出尽くしたとみていた米国の金融機関
のサブプライム問題であるが、昨日は第4位のリーマンブラザーズが資本の増強の意向を表明した。3月までなら東京市場にも大きな影響が出るところであったが、本日は日本の大手銀行株は揃って高かった。
「日本の銀行は別だ」というコンセンサスが外人投資家の間で出来上がったことは、パラダイムの変化のひとつである。
いまひとつパラダイムの変化といえば、5月のウォール街でNYダウは-1.4%であったが、ハイテクのナスダック指数は+4.6%であったことだ。
成長株フアンにとっては「潮目の変化の兆し」と映る。
日本写真印刷(7915)に今週は再度、注目した。