足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

VIX(不安)指数が急上昇・・・ブラック・マンディ20周年

2007-10-20 18:35:13 | 株式

ウォール街ではNY株が暴落した。

NYダウは-366ドル下げて、本年第3番目の下げになった。今年の一番大きな下げは2月27日の-416ドルで中国株の暴落時、第2番目は8月9日でサブプライム問題の時である。今回は住宅不振、サブプライム問題による信用不安、企業業績の不調、原油高という材料が合成された。

同時に1987年10月19日のクラシュ以来、20年目という心理的な要因が働き、ウォール街のトレーダーは売り急いだ。87年の時は1日で-22.6%も下がり、その後の低迷相場の引き金になった。

今日の指標に-22.6%を当てはめると3000ドル超の下げに匹敵するので下げ幅そのものは、比較にはならないぐらい小さなものではある。

シカゴ市場のVIX(不安)指数が上がった。8月の37ポイントから、最近は15ポイントまで下落していたが、昨日は24ポイントまで上昇した。

「10月相場は荒れる」というジンクスがあるが、ことしはその可能性を指摘する向きも多かった。しかし今回の下落を8月のように先行きに大きな不安を抱く必要はないとみる。10月相場の安値は「買い場」であることは、かねて指摘してきた。

暴落のなかでナスダック市場のグーグル(GOOG)は、小幅であるが逆行高した。先行きの人気テーマを暗示している。

金曜日は東京市場でマザーズ市場の売買代金が1000億円超になった。1月23日以来のことである。個人投資家の投資センチメントは確実に好転してる。この事実に注目したい。来週以降の戦略を立てる上での注目点である。