足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

金ETFは日経平均より好調・・・NY株の行方

2007-10-02 16:13:05 | 株式

金相場の展開が先高感を抱かせる。

海外では金関連銘柄というのは投資の選択肢が多く、100銘柄を超えるが、東京市場では本欄でもしばしば取り上げてきた松田産業(7456)、アサヒブリテック(5855)のほか、感応度はさほどではないが住友金属鉱山(5713)ぐらいのものだ。

しかし大阪証券取引所で8月10日から上場された金ETF(金価格連動型上場投信)は、投資家にとって金相場への投資手段として願ってもない商品である。金相場と連動して動く。

サブプライム問題で株価が安値をつけたのは8月17日であったが、その日を基準にすると、現在まで日経平均は+11.6%、新興市場のマザーズは+9.8%であるが、金ETFは+19%で抜群の成果を上げた。金相場が1980年以来の高値になったことが理由である。金相場はやがては史上最高値の850ドルを抜く可能性が高い(昨日は754ドル)。

このETFは投資単位が10口から売買できるので、小口のトレーディングにももっえこいである。コード番号は「1328」。

先にも書いたように最近はインドが金市場で動いてる。世界最大の需要国であるが、国力の上昇で金相場の需給関係を大きく変化させる可能性が高い。

金ETFはトレーディングではなく、資産運用としても流動性があるので注目できる。

8~9月に再三にわたって書いたシカゴ取引所のVIX指数(Volatility Index)はいまどうなっているか?

別名「不安指数」ともいわれるが、相場が波乱(下落するケース)する時には大きく上昇する。今年2月には10であったのが、8月には37.50まで急騰した。現在は17.84と落着いてきた。相場の先行きに安心感が広がってきている。この指数はショート(売り)もきるので、ヘッジファンドはショートしている。株価の上昇に賭ける。

仮にNYダウ平均が1万6000ドルにでもなれば、数字は10近くまで下落するだろう。強気が蔓延するからである。こんなときは相場には危険信号。

来年1~3月には再びVIX指数が10近くになるかもしれない。