足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

市況関連の株価の背景

2007-10-19 17:53:57 | 株式

原油相場が$89.47をつけ10月8日の$79.02から、短時日に$10も上昇した。本日のアジア市場では$90台乗せ。

きっかけはヘッジファンドのショートポジション(空売り)の買戻しだ。夏場の需要期を過ぎ、原油在庫が高水準であることを材料にショート・ポジションを積み上げてきた。今週はトルコとイラン間での紛争拡大を材料にした。世界第2位の石油生産国のイランで紛争が起これば供給に支障がきたす。次の相場の目標として意識されているのは$100台である。

金相場はこれまで石油に比べて穏健な動きであったが、昨日は$768.70をつけ30年ぶりの高値になった。ウォール街では第3四半期の決算発表が始まったが、銀行の業績悪化でサブプライム問題での信用不安を蒸し返している。それにドル不安が重なった。松田産業(7456)とアサヒブリテック(5855)に引き続き注目している。

10月29日から大手海運株の決算発表が始まる。

週後半には海運市況が動き出した。中型船のパナマックス型が$100,000台に乗せた。太平洋航路での鉄鉱石、石炭の輸送が相変わらず活発である。来週はこれから決算発表になる海運株の押し目買いを、どこで入れるかを考えたい。10月29日の日本郵船(9101)が皮切りである。