生と死は常に隣り合っていて、我々はいつ死んでもおかしくないギリギリのところで生きている。生と死にははっきりとした境界線があるのではなく、空の色が青色から紫色に変わっていくほどの違いしかない。生と死の間の時間を「ムコリッタ」という時間として表現した。「ムコリッタ」は48分らしい。仏教用語か?
「ハイツ・ムコリッタ」に引っ越してきた山田(松山ケンイチ)は、誰ともかかわらないでひっそりと生きて行こうとしていたのだが、隣人島田(ムロツヨシ)は風呂を貸せと訪ねてきた時から、そうはいかなくなる。
日常のささやかな幸せに感謝して生きて行こう、というのが実はこの映画の伝えたい事なのかな?
炊きたてのごはん、収穫したての野菜のおいしさをかみしめる。同じハイツ・ムコリッタに住んでいる他人同士の住人達が助け合って生きて行く。主人公は孤独を感じなくなっていく。
『川っぺりムコリッタ』、『アイ・アム まきもと』、『マイ・ブロークン・マリコ』。同じ年の、同じ時期に、骨壺もの三作が公開。僕はいずれも気に入っている。いずれも3~4回見た。
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