再度見てみた。
映画サイトで評価?(レビュー)はあまり高くないけど、ツッコミどころも所々あるけれど、僕は2022年に公開された映画のなかでは良い映画だと思っているのだ。
現実的な話ではないのだ、と言い聞かせて見ると良い。不思議な世界の中のお話なんだと。
輪廻転生というのは、数十年の間に起こると僕は思ってない。数百年後くらいにそういう事もあるかもという認識だから、数十年後、あるいは数年後に生まれ変わって、なおかつ前世の記憶があるなんていう事だと、ファンタジーの世界だなと思ってしまう。それにこんな狭い人間関係の中で次々と生まれ変わりが起きているのは変といえば変。この人の子供として生まれたいと思ったところに生まれ変わる、というのがルールのようだ。
時代がぐちゃぐちゃだが、一番古いのは、正木竜之介(田中圭)の妻の正木瑠璃(有村架純)が三角哲彦(目黒蓮)と知り合うところ。1980年の高田馬場。ジョン・レノンが殺されたのは1980年12月8日。
小山内瑠璃(阿部久令亜)がレコードショップに一人で現れ、『アンナ・カレニナ』のビデオを見るのは1988年12月。高田馬場までアキラ君を探しに来たのだ。
順番としては、正木瑠璃が亡くなって(1981年)、小山内瑠璃に生まれ変わり、小山内瑠璃(菊池日菜子)が交通事故で亡くなって(1999年)、緑坂るり(小山紗愛)に生まれ変わる。
まだ僕には疑問がいろいろある。
三角が高校生の瑠璃と連絡を取った場面は無かったが、連絡が取れたとセリフがあるから取ったのだろう。どう話して会う事になったのか?
なぜ高校生の瑠璃は三角らしき男の絵を描いたのか?どのようにイメージしたのか?
三角が小山内堅(大泉洋)の実家(八戸)に来て、自分が愛した正木瑠璃と小山内の娘の瑠璃の共通点を話し、何か接点があると話したが、そこで小山内とのやり取りは終わっている。
小山内は終始生まれ変わりを否定する態度だが、ホテルのラウンジのシーンでは、少し信じ始めている感じだった。このあたりは、観客に自由に想像させるという事だろう。
原作の小説を読まないとわからない事もあると思う。
あるサイトにあったが、映画化が難しい小説だが、ベテランの監督に頼み、有名俳優達を使いまくり、茨城県の筑西市に80年代の高田馬場を再現したり、ジョン・レノンやヨーコ・オノの楽曲を使ったりと、ありとあらゆる手を使って、ヒットと言って良い興行収入の実現を目指した、まさにそうなんだろう。
いろいろ欠点はあっても再度見たくなる映画だと僕は思う。
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