書店で手に取ったのは、『自転しながら公転する』という文庫。
この作家は確か直木賞作家だったはず、僕は読んだことは無いけど、と思った。
アマゾンのレビューを拾い読みしていると、作品は良いらしいというのと、作家が一年ちょっと前に他界しているとあった。
若い作家だったのでは?と思って、文庫のカバーや解説を読んでみたら、2021年10月13日に58歳で亡くなっていた事がわかった。
わかった時にすい臓がんのステージ4bで、4月に余命半年と医者に告げられ10月に亡くなってしまったようだ。余命を告げられてから書き出した日記が『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』。
パラパラとめくって読むと引き込まれたので、買ってドトールで読みだした。
この人すごいと思う。助からない事を受け入れて、数か月の残り時間で出来る事をやっていく。近しい人達に別れを告げ、自分がいなくなった後の事をいろいろ準備していく。一時的に体調が良くなる事があっても、体内ではカウントダウンは進んでいっている。夫もすごい。彼女のやりたい事をサポートし続ける。
あと半年の命と言われたら、自分だったらどうするかな?
漢方薬とか民間療法とか探すだろう。それでもダメかもしれないけど。
この本、読むべきと思う!