Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『アイ・アム まきもと』

2022-10-06 07:44:34 | 映画,DVD,ビデオ















小さな市役所で、孤独死した人を担当する「おみおくり係」として働く牧本(阿部サダヲ)。彼は身寄りを探し、ご遺体の引取りを拒否される故人のために、自費でお葬式もあげ、無縁墓地に遺骨を埋葬していた。

そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。
身寄りなく亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった牧本は、蕪木の身寄りを探すため彼の友人や知人を訪ね歩き、やがて蕪木の娘・塔子(満島ひかり)のもとにたどり着く。蕪木の知られざる人生をたどるうちに、牧本自身にも少しずつ変化が起こり始める。

2013年製作のイギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」を原作に描いたヒューマンドラマ。

牧本壮は、人になめられやすく、出世からも取り残され、団地?に一人暮らし。何かを思いつくと、その事で頭がいっぱいになり、人の話を聞けなくなってしまうようなところはある。しかし、孤独死した人々に心を寄せ、自費でお葬式まで出してあげる。物凄くイイ奴だと思う。

一方、世の中には、縁が切れたのかもしれないが家族や親戚が孤独に亡くなっても、ご遺体の引き取りも拒否し、お葬式もせず、ご遺骨の埋葬も拒否する人々がいる。他人に迷惑を掛けても平気な人がいるのだ。

牧本は最後の仕事として、亡くなった蕪木のために、身寄りや知人を探す。蕪木の娘塔子にたどり着き、自分が買っておいたお墓の場所まで譲ってしまう。

しかし、牧本は交通事故で死んでしまう。原作映画でも死ぬらしいので、それをそのまま踏襲したんだろう。死ななくても良いと思うが、死なせてしまうなら警官?刑事?の神代亨(松下洸平)以外誰からも放っておかれるのはおかしい。牧本がお世話した、蕪木を含む孤独死した方々の霊が手を合わせにくるのは感動的なのだが、目の前でお墓に集まっている塔子、牧本の直属上司が墓前に現れないのはあり得ないのではないか?それに、死者というなら牧本だって死者なんだから、蕪木達といっしょに現れないのはおかしいと思う。

しかし、そういう終盤を差し引いても良い映画だと思う。もう一回くらいは見たい。満島ひかりさんは特に気になった。

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