イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)と、ユーチューバーのゆりちゃん(岸井ゆきの)は合コンで知り合う。再生回数に悩むゆりちゃんを不憫に思った田母神は、見返りを求めずに彼女のYouTubeチャンネルを手伝うようになる。なかなか人気が出ないながらも、力を合わせて前向きにがんばっていく中で、2人は良きパートナーとなっていく。しかし、あることをきっかけにやさしかった田母神が見返りを求める男に豹変。さらにはゆりちゃんまでもが容姿や振る舞いが別人のようになり、恩を仇で返す女に豹変する。
見ている間も後味も悪い映画だった。正直者は最後には報われて欲しいと思って見ているのだが、そうならないのだ。
ゆりちゃんは恩をあだで返す女として描かれている。有名ユーチューバーや演出家?は頭が空っぽで、登録者数や再生回数(金)のためには何でもするような嫌な奴らとして現れる。みんながそうではないと思うが。
誰でもカメラ(スマートフォン)を持って、許可も無くすぐに取り出して誰であろうと何処であろうと動画や写真を撮れる時代。個人がメディアを持つ時代。
正直者とは田母神の事なのだが、彼は知人?友人?に100万円も金を貸して踏み倒される(知人は自殺してしまう)。それだけでなく、知人の借金(400万円)の連帯保証人になっていた。この事自体、どこまでお人好しなんだ?と思う。それほど親しい関係とも思えないのに。結局最後に借りに来たのを断った後に知人は自殺している。
『街の上で』の若葉竜也は陰口を増幅しながら伝達する非常に嫌な奴、最低な奴として登場する。
今の時代の一面は描かれているとは思うが、ある集団を一くくりにして同じ性質・傾向がある集合体のように描いているような気がした。そういうのはあまり良くないと思う。