菅政権に対する不満や保守勢力の分裂がおそらくは追い風になって、立憲民主党が擁立した山中竹春氏が横浜市長選挙を制する事になったのだろう。
緊急事態宣言頼みで、国民の生活を制限して経済活動をほったらかしにしてばかりいる菅政権に対する不満、憤りが横浜市民にもあるのはわかるが、自分の住む自治体の首長を誰にするかという問題と国政とは、冷静に考えれば関係ないのである。
行政経験未知数な事も心配だが、それよりも山中氏の後ろには立憲民主党ばかりでなく、社民党、日本共産党、連合もいるのだ。山中氏は彼らの支援・協力で大差勝ちをしたのであって、市政についても何らかの影響を受けないわけにはいかないだろう。
菅政権に対しての鬱憤を直近の首長選挙ではらした、かたき討ちをしてやったと横浜市民は留飲を下げているかもしれないが、この結果で本当に良かったのか?
毎日の生活はIRとかのカジノの問題や武漢熱の問題だけではない。マスコミに煽られて現政権に対する不満からお灸を据えてやりたいと思って、感情的に発作的に投票してしまうというのは大変危険な事だ。市民の気持ちは菅総理大臣には伝わっただろう。しかし、本当に市長に最適な人を横浜市民は選んだのか?
2009年の衆議院議員選挙の時もそうだったのではないか?
民主党に一度やらせてみよう、一度やらせてみてもいいだろう、政権交代をさせてみよう、自民党と変わらないだろう、というマスコミのあおる雰囲気に流されて投票した大多数の人達のせいで、全国民がひどい目にあわされたではないか?民主党に投票しなかった僕はいい迷惑だった。
菅政権も正しい事ばかりはしていない。武漢熱の封じ込め対策は感染者数ばかりを追って大騒ぎしている事と、病床数を増やさない事、水際対策がダメだった事で迷走しているのではないかと思う。しかし、外交・安全保障などの票にならない分野は成果をあげている。ワクチンの普及率は世界で4番目くらいにようやくなってきているようだし、成果をアピールするのが下手なのだ。
マスコミが作り出す反菅政権ムードに流されて、左がかった勢力に投票したら2009年の再来になってしまう。日本国を、日本の文化・伝統を破壊しようとしているような反日の人達が作る政党に投票してはいけない。彼らは耳に心地よい、出来もしない事を言うのだ。もともと政権を取る気も、日本国に責任を負う気も無いのだ。
日本は自由民主党じゃないと駄目なのだ。