Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

『泣く子はいねぇが』二回目

2020-12-18 02:20:00 | 映画,DVD,ビデオ











主人公が全裸になまはげのお面をつけて走り回ってから、なまはげは中止されていたようだ。なまはげの保存会?のような組織のリーダーの役が柳葉敏郎だ。主人公に対して恨みを感じている。

全裸の事件?があって二年くらいの間、主人公は東京で暮らしていた。フットサル場で働いていたようだ。同郷の友人が東京にいて、その友人から元嫁の父親が亡くなった事、元嫁がキャバクラで働いている事を聞いて、実家にバスで帰省。

主人公は慰謝料や養育費を嫁に払っていない。嫁は再婚しようとしている。

実家の木工所?は父親がやっていたのだろうが、既に亡くなっていて跡継ぎがいないので、主人公の兄は売却を決める。

主人公は元嫁と再会して、チャンスが欲しいと言うが、彼女は全く考慮しない。会うのはこれが最後と言う。

主人公は娘に会いたくて、なまはげに扮して、元嫁の再婚相手の家を訪れる。元嫁は、最後と思って主人公を家に入れる。主人公は娘の前で、なまはげの姿で『泣く子はいねぇが』と言って娘の顔を確認する。

田舎では親戚や近所の人々の干渉が激しい。暖かいとも言えるが、鬱陶しくもある。身内や近所の身近な話題は大きな話題だ。店も少ないし人の集まる場所は限られるから、そこでよく会ってしまうのだ。主人公が東京に逃げたのは、離婚のショックよりも、なまはげ保存会の人々の機嫌を損ねてしまったから、田舎から一度離れたかったのだろう。

主人公と兄の関係、主人公と母親、元嫁と姑との関係もリアリティーがあった。

改めて見て、なかなか良い映画だと思った。世の中の評価は低いのは不当に思えた。俳優達の演技も素晴らしいと思う。主人公の母親の余貴美子、なまはげ保存会の柳葉敏郎、勿論主人公の仲野太賀、嫁の吉岡里帆も良かった。もっと評価されて良い作品だ。方言も良い。二回見ていろいろな事に気づいた。
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