振替休日だからやってないかもしれないと思いながら向かったところ営業中だった。しかもまた行列が出来ている。13時過ぎの事だ。
僕は最近昼飯でとんかつ弁当やかつ丼は食べなくなった。どこの弁当もそれほどおいしく感じないから。それよりも休みの日に、山家やその他の専門店で食べる方がよほどうまいからだ。
それにしても、来る度に感心する事が多い店だ。どのくらいの期間営業しているのかわからないが、長い歴史の中で沢山の失敗があって、ベストな状態にたどり着いたのだと思う。
行列に対応する係の人が一人外にいて、外のお客に声を掛け、店内を見て空席が出来ると一人ずつ店内に誘導している。
店内でも客は長椅子で待つのだが、その間に厨房の人が注目をとる。
厨房内に4、5人いるが動きに無駄が無い。とんかつを揚げているのは一人だ。とんかつが揚がるタイミングを見てご飯とみそ汁をよそる人、皿にキャベツを盛る人、漬物を小皿に盛って仕込む人、揚がったとんかつをスライスして皿に盛り付けからしを添える人、お客の前に運ぶ人、注目を紙に書き留める人、食べ終えた食器を下げる人、食べ終えたお客から代金をもらう人を、使用した食器を洗う人。その間に、ご飯炊いたり、みそ汁を作ったり、翌日の食材を注文したりもあるだろう。
一人が何役かを兼任してうまく回る様になっているのだろう。
食べ応えあるし、安い。米は国産と書いてあるが、豚肉については言及が無いから輸入かもしれない。
料理を作る時間とお客が食べ終える時間を考えると、混んではいるが自分の順番が回って来るのは速いのではないか。だから流行っているのだろう。