備忘録として

タイトルのまま

火の国アイスランド

2010-05-15 23:39:49 | 
 まだアイスランドの火山の噴火は続いていて、成田発ヨーロッパ便の一部が欠航したというニュースが流れていた。スペインでは火山灰が上空に流れ込みバルセロナなど北部の空港が閉鎖されたらしい。先月の噴火の活発な時には、知人の新婚旅行がキャンセルになった。何も知らないはるかかなたの国の火山の噴火が身近な人に影響したのだから地球は狭い。
 アイスランドで知っていることといえば、子供向けSF本で読み映画でも見たジュール・ヴェルヌの「地底旅行」の入り口がアイスランドの火山だったことと、最近の金融危機で国の経済が破たんしていることぐらいで、今のアイスランドは火の国かつ火の車という笑えない状況なのである。これ以外、アイスランドのことは国の正確な位置、言語、通貨、文化など何も知らない。
 噴火している火山はアイスランド語で「Eyjafjallajokull」と書いて、日本のニュースなどでは”エイヤフィヤトラヨークトル”と読んでいるみたいだが、アメリカのテレビやラジオでは、様々に発音されているとCNNのこぼれ話(http://www.cnn.co.jp/fringe/AIC201004280015.html)に書いてあった。アイスランド語は北欧語に似ているというから、昔スウェーデンのテニスプレーヤーのボルグが、「Björn Borg」と書いて日本ではビョルン・ボルグと読まれ、英語ではジョン・ボーグと呼ばれていたのと同じような話である。国名がIcelandであり、イギリスに近いこととアイルランドと国名が似ていることで何の根拠もなく国語はてっきり英語だと思っていた。国名はアイスランド語では「Lýðveldið Ísland」と書くらしいがどう発音するかはわからない。

 昔見た「地底旅行」”Journey to the Center of the Earth”1959は検索するとYoutubeにあったのでさっそく観賞した。地底旅行の入り口はアイスランドの火山「Snæfellsjökull」スネッフェルス山にある。
(Wiki英語版より)

 映画は英語版なので細部までは理解できないが、スネッフェルス山の火口に冬至(たぶん)の日に岩の隙間から朝陽が射しこむ場所が地底への入り口である。主人公たちと地底に向かうアイスランドの青年ハンスはアイスランド語を喋っていた。この映画を観たのはおそらく小学生の時だったと思うが、きのこの森、地底の海、石綿の大きな皿にのってマグマとともに地上に戻ってくることなどを覚えていた。あるいは、きのこの森と地底の海はそのころ読んだ少年向けSF本の挿絵の記憶かもしれない。
(Wiki英語版より)

 映画の中で主人公たちが地底へ下っていく途中、転がり落ちる大石に追いかけられる場面や水が噴き出してくる場面はインディ・ジョーンズで使われていたし、そもそも主人公が大学教授であることからしてパクっている。自然の石橋が落ちて主人公の一人が谷底に落ちそうになる場面はロード・オブ・ザ・リングにあった。先日観たリメイク版「タイタンの戦い」もそうだったけど、長い映画の歴史の中で基本的な活劇シーンはすでに出尽くしていて、それを特撮、CG、3Dなどで味付けを変えているだけのような気もする。

 「地底旅行」を観て、同じころにみたコナン・ドイル原作「失われた世界」”The Lost World”1960の映画を思い出した。Youtubeで探したがTrailerしかなかった。話は南アメリカのギニア高地に下界とは隔絶された古代世界が残されているというもので、映画で恐竜同士が闘う場面が迫力だったという記憶があったが、Trailerを観る限りでは1960年のレベルといった感じだった。

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