yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

まんまこと

2010-03-20 23:54:46 | 時代小説
たった今、畠中恵さんの「まんまこと」を読み終えました。

良かったよ~~

江戸は神田、玄関で町内の揉め事の裁定をする町名主の跡取りの麻之助が持ち込まれた難問に立ち向かい解決していく・・・コレが心温まる解決策を見つけるんですよ。

麻之助の幼馴染の隣町の町名主の跡取り息子の八木清十郎と同心の家の養子になり今では見習い同心の吉五郎はなにかと麻之助の力になってくれる。

麻之助は真面目で勤勉な若者で周りからの期待を一身に受けていたけれど、16歳になったのを境にその「真面目と勤勉さ」をどこかに落としてなくしてしまい、「お気楽な若者」になってしまい・・・みなをがっかりさせてしまっている。

そんな麻之助は「お気楽な若者」だから出来る心の通った優しいお裁きを見せてくれる。

次第に麻之助の変心のわけも明らかにされるのだけれども、それを知って一層「麻之助ってやはり今でも真面目で勤勉な若者だわ」と思います。

「しっとりと切なく、そしてどこか甘やかで危うい余韻を残すものとなっている。そこが何とも味わい深い」(巻末の解説より)
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