yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

事故調

2020-09-25 10:14:55 | ミステリー
伊兼源太郎さんの「事故調」を昨日読み終えました。

志村市の人工海岸で、幼い男児が砂に埋まり意識不明の重体に。刑事から市役所への転職を経た黒木は、市長からの特命を帯び、被害者の家族や事故調査委員会の窓口役を任されるが…。ヒューマンミステリ。

早々に感想を言うと、最後まで面白かったです!
刑事をやめて市役所の職員として拾われた形の黒木が、市役所の一つの歯車として生きようとしていたのが一人の人間に目覚め、事故の裏に隠された諸々の隠ぺいを暴き出していく。
周りに配された人物もいいよね。生真面目すぎる宮前とか。
最後まで一気に読んでしまいました。
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見えざる網

2020-09-25 09:56:55 | ミステリー
伊兼源太郎さんの「見えざる網」を3日前に読み終えました。

テレビの街頭インタビューでインターネット上の希薄な繫がりに異論を呈した今光は、放送直後から危険な目に遭うように。駅の群衆雪崩事故、個人情報漏洩…。得体のしれない悪意にどう立ち向かうか? 新時代クライム・ノベル。

今の時代のネット社会の怖さを思い知らされるような事件に、前半はハラハラドキドキと読み進みました。
SNSで個人情報が丸裸にされ、同じ方向に操られ罪悪感も倫理観もなく行動する人の群れに恐怖感が沸き上がります。
終盤までドキドキで読み進みましたが、犯人が分かったころから一気にテンションが下がっていきました。
そしてこの事件の真相が・・・オイオイ、こんなセンチメンタルな動機でいいんかい! と突っ込みを入れてしまいました。

最後の締めがあまりにも残念。
巻末の「横溝正史ミステリ大賞選評」を読んで・・・そうだよね。
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地検のS

2020-09-25 09:49:32 | ミステリー
伊兼源太郎さんの「地検のS」を6日前に読み終わりました。

湊川地検の総務課長、伊勢雅行は、地検内の事務全般だけでなく、時には量刑の判断にまで関わっていると言われている。検事でもない総務のトップがなぜ…。

前に読んだ「Sが泣いた日」を読んで、前作があると知って図書館に予約してやっと読みました。
ポイントポイントに”S"と噂される伊勢が出てくるのですが、短編の連作となっています。
割と淡々とした流れで、「Sが泣いた日」の方が面白かったなぁ。
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