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金木戸沢を覗く・・・’99・8,赤木沢から大平宿へ①

2007-01-02 22:31:53 | 踏み跡
 1999年8月10日
 9時のバスで立山駅から富山を経由して広島に帰る中本と別れて東谷の道を金木戸沢に向かう。ゲ-トの先のトンネルを出たところで正面に加賀白山を見る。あまりの迫力に思わず見とれてしまいかねない危ない場所だ。
 金木戸沢の下流部は双六谷と言う。沢沿いに3kmほど走ると林道の終点で、そこに2台の車が停めてあり、一台のワゴンには東京の某山岳会の2人パ-ティ-による4泊5日の周到な双六谷遡行計画書が、表から見えるように張りつけてあった。なるほど、こうしておけば何かのときに他者にも行動がわかり手が打てるわけだ。
 金木戸沢の情報は京都労山(勤労者山岳連盟)の自然保護部長で私と親交があるS氏から小形宛にファックスを送ってもらい、それを小形がコピ-してきた。その情報は大阪わらじの会の茂木完治・吉岡章両氏が著した『沢登り読本』によるもので、大阪わらじの会の創始者・初代代表で、労山の『山と仲間Books・沢登りの勧め』の著者でもある中庄谷直氏の文に誘われて小形と2人で破間川遡行を企てたと言ういきさつがあった。権威のある会で信頼できる情報である。
 入渓点は8kmも先で、沢に入るにはそこまで林道を歩かなくてはならない。行けば帰る気になれない距離で前進あるのみになるが、この後私達には大平宿を尋ね、木曽駒ケ岳に登るという目的があった。
 小形のタイムリミットは14日中に帰広である。2泊で黒部乗越に抜けて13日中に昨日(9日)と同じコ-スを辿って、あるいは弓折岳か抜戸岳経由で新穂高に下りてここまで戻ってくるのは無理があるので見送って大平へ向かうことにする。
金木戸川・双六渓谷


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