遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

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クサフグを捌く

2008-08-20 01:35:13 | 平郡島にて・平郡島から

  
 昼間の釣りでは餌取り名人のクサフグに悩まされる。どこの釣り場でもクサフグは厄介者扱いで、海に返されること無く堤防の上に放置されて干からびているのをよく見かける。中には憎しみを込めてコンクリートに叩きつける人もいる。おとながやって見せるので真似する子どももいる。
 元より釣れたクサフグに罪があろう筈は無く、釣人の技術の結果釣れただけのことであるのにクサフグに当たるのは筋違いも甚だしい。食べないなら海に返すべきであろうしその前に釣るなと言いたいが、釣ってしまうのは自分も同様で、できるだけ丁重にハリを外してお引取り願うが、大き目のものは捌いて頂くことにしている。クサフグと言えどもフグはフグで美味なることこの上なく、しかも免許が無い以上他人に食させることはできないので堂々と全部1人で食べることが出来る。

 ①頭の後ろから包丁を入れて
   ②頭を引っ張り、皮と一緒に内臓を剥ぎ取る
     ③切り離された頭部・内臓と可食部分の身。
 フグは血液,卵巣,肝臓,皮に毒があるので、それらを全部取り除いて海に捨て、身についた血はよく洗い落とす。
 頭の後からではなく首から切りを入れて後ろの皮1枚を残し、頭を引っ張って皮を剥ぐと内臓も一緒に取れるので、その方がいいかもしれない。
 ④三枚に下ろして骨付きの部分も捨てる。
   ⑤薄皮にも毒があるので剥ぎ取る。
     ⑥わずかな血もついていない棒身
 三枚に下ろして骨付きの部分も捨てる。うまく処理すれば骨の中の骨髄も食べられるらしい。中には肝の血を洗い落として食べるという人もいるが、そこまで危険を冒すべきでなく、筋肉の部分だけを食べることにして、他は一切捨てることが肝要。調理道具についた血をしっかり洗い、また調理場に落ちた血もよく洗い流して地上には不食部分を一切残さないこと。

 ここまできれいに処理すれば安全だが、クサフグは筋肉にも毒があるとする記述もあり、また漁師さんの中には季節によっては食べない方がいいと言う人もいる。
 Takaharuさんは『命がけで食べるほどのものではない』と言い、他にいくらでも美味しい魚はあると仰る。数多くの種類の魚を相手にしている漁師さんの言葉だけに説得力がある。
 確かに『フグ』,『フグ』と目の色を変えるほどのものではないかも知れない。大きいものならともかく、小さいのを捌くのは面倒すぎる。

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2 コメント

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おはよーございます (まるまる)
2008-08-20 08:03:51
私も、クサフグはあちこちに毒が回っていると聞きました。

でもさすが木偶さんですね。

私もクサフグ食べたことはありませんし、

無理して食べる必要もないと思っていますが、

釣ったフグを、その場に放置していく輩の気持ちがわかりませんゎ・・・。
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 (木偶野呂馬)
2008-08-20 09:18:36
 私の釣りの師は、野海原で手に入るあらゆるものを可能な限り食材として生活に取り入れることを徹底する方で、山菜・野草は言うにおよばず、釣魚や磯で採集できるあらゆるものの中から食べられないとするもの以外は何でも食材とし、釣り餌も自分で調達されるのでお金がかからず、しかも食材は自分で手に入れた新鮮で安全なものばかりなので、その食卓は実に豊かです。
 その師のことですから釣った魚は『食べる』が基本で、トラフグはもちろんのこと、クサフグその他の雑フグも子どもの頃から調理して食べていたそうです。フグの調理はその師に教わりました。
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