遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

土砂降り~後・笑顔・・・白馬岳登山教室

2011-08-10 10:06:55 | 山のあしおと小学校
  登頂/杓子岳が見える

 1年前から計画していた『お母(父)さんと子ども達のための厳しくて優しいアルプス冒険学校・白馬岳登山教室』は参加者が3名の子ども達だけになり、予定していたスタッフも都合がつかなくなって、急遽広島から女性スタッフの応援を頼んでの実施となる。
 3名の参加者は米づくり・野菜づくりの仲間の子ども達であるが、一昨年,Sanaを山の神湿原に連れて行ったことが唯一の接点で、Hokoとは顔見知り程度,Saboとは当日が初対面。故に2人の小学生についての情報はすべて親の語るところに依るものでしかないが、よほどのことがないかぎり山頂往復を成功させる自信はあったし、万一条件が悪くて登頂が叶わない場合は、最低限,大池でキャンプして2600m付近まで登り、次の機会への足掛かりをつくるだけでも充分意義があると考えた。とは言え天候によっては天狗湿原にさえ行けない場合もあるのは言うまでもない。



 8月6日(土)
 夜行バスが栂池に着く時刻に合わせて集合・出発時刻を30分ほど遅くしたが、バスは定刻より1時間も早く着いていた。少しでも早く出発したいのでこの30分のロスは痛い。4年前もそうだったことを考えると、今後は『夜行バスは早着するもの』と考えておいた方がよさそうだ。そんな訳で栂池高原駅を9時前と遅い出発となる
 ラッキーだったのは子ども達のゴンドラリフト・ロープウエイの料金がキャンペーン中で無料だったこと。ただし中学生になったばかりのSanaはこの恩恵に預かれず憮然。慰めていいのか『おとなになった』のを喜べと言うべきか・・。



 下界の天候は曇りで山上駅方面はガスの中。歩いてロープウエイ駅に着いた頃からポツポツと降り始めた雨が自然園駅に着く頃には本降りとなり、待合室で待機する間に激しい降りとなってそのまま1時間近く足止めを食った後,終日雨につき合う覚悟を決め、雨具に身を固めて歩き始めると言う出だしとなった。
 1時間遅れの11:00,ビジターセンター脇から登山道に入る。SanaとSaboの2人は雨にもめげず元気よく勝手に先を行くがHokoの足取りが重く、10分ほど歩いたところで『頭が荷物に当たって前が見えない』と言う。上蓋がパンパンに膨れるほど荷が詰まっているのを少し抜き取ってやると楽になったようだが、華奢な体つきのHokoには荷が重すぎるのか次第に遅れ始め、Tomokoがぴったりついて励ましてくれて何とか歩いていると言う感じ。
 前にもまして激しくなる雨とHokoの様子から、仕切り直しを含めた決断をする必要を感じて『栂の森の水場』をその場所と決め、そこまで頑張らせる。
 栂の森の水場は強い降りにも濁ることなくきれいな水で、先に着いた2人は美味しいその水を飲んで人待ち顔に待っており、この2人に不安はない。
 遅れてやって来たHokoの雨と涙にぬれた顔をタオルでふいてやって冷たい水を飲ませ、『どうだ?』と聞くと『大丈夫!』と答えたのでそれ以上は言わず、リュックの荷物を少し抜いて決断の場所を天狗原まで先延ばしする。
 『どれくらい歩いたの?』とSabo。『う~ん,5分の1かな。天狗湿原で5分の2くらいだネ』と言うと『えぇ~,たった5分の1~』と嘆声。『天狗まではすぐだよ。5分の2は3分の1より大きいんだぞッ!』と訳のわからないことを言って煙に巻く。



 先頭をゆっくり歩いて40分ほどで天狗湿原の木道に入り、すぐ後ろに靴音を聞いて振り返ると何とそれはニコニコ顔のHokoだった。荷物が軽くなったのと子ども達同士のじゃれ合いですっかり元気になったのだろう・・。この3人は親同士のつき合いで日頃から慣れ親しんでいる仲らしく、それが今回の山行に大きくプラスした。 天狗湿原のベンチで休んで行動食を摂る。子ども達にはこの『行動食』なるものがよく分かっていないので『何でもいいから食べたいものから食べろ』と言う。子ども達にとってこんな嬉しいことはないようで楽しそう。そして元気だ。
 湿原からは乗鞍岳の雪渓が見えるが、そこから上はガスで見えない。『どこまで行くの?』とまたSabo。『あの雪のある所の上が乗鞍岳で、そこまで行けば3分の2かな』と少な目に言うと『えぇ~ あんな所まで行くのぉ~』とまた嘆声を発しながらも『先に行っていいか』と言うSaboに『行ってもいいけど、あの雪の所で待ってろ』と言うと『あんな所までは行けないよ』と言いながら飛び出し、2人も後を追って乗鞍の登りにかかる。



 幾分小降りになって一時は雨具を脱いで歩く場面もあったが、岩場に入ってまた強くなる。先に登っていたSaboとSanaが大きな岩の下で待っており、その下にTomokoさんとHokoがいて『雨宿りしようか』と声をかけると『寒いから歩く』と言い、子ども達3人が岩場をどんどん登って行ってしまう。荷物の大きい方が取り残されてやっとの思いで雪渓下に辿りつくとそこに子ども達の姿はなく、勝手に雪渓を渡って岩場にいるのが見えた。さすが雪には慣れている子ども達で、雪渓歩きの指導もへったくれもあったもんじゃない。
 だが折悪しくそこで雷が来た。しかも近い。子ども達は剥きだしの岩の上にいる。大声で上のハイマツのある窪みまで登るよう指示して雪渓を渡り,雷の通過を待つ。3発ほど大きな雷鳴があってそれが北から徐々に東に移動したのを確認し、最後の雷鳴から5分以上経って出発する。
 『乗鞍の上に出るとケルンがあるからそこまで行けば残り30分。そこで待ってろッ!』と言うと『えぇ~ 30分もぉ~』と言う。何を言っても子ども達の第一声は『えぇ~ッ』だ。
 大型ザックを背負い、前にアタックザックを抱えて大池までの岩場を歩くのはちょっとつらくて30分以上かかり、しかも最後に山岳救助隊の人がいて、『小さいお子さん連れで、雷も来ているし、もう少し早く着くようにして下さい』と叱られてしまった。言われる通り15:30の到着はちょっと遅すぎて一言もないが、一時は緊急避難,もしくわ出直しを考えたことを思えば、よくぞ登れたものだと自賛してテントの設営にかかる。



 雨にもかかわらずテン場は満杯に近く、しかし運よくやや凸状のスペースがあってそこに2つのテントを入り口を向き合わせて張る。雨はパラついているが風がないのが救い。

 続


乗り切れないマエケン

2011-08-10 09:04:39 | 頑張っとるけ 応援してぇの カープ!
8月10日(水)18時00分 マツダ
ヤクルト 002100012  6
広  島 000000010  1
●前田(6勝8敗)
 前々回の登板でルーキー七条との投げ合いで敗れたマエケン。エースのプライドをかけても同じ事の繰り返しだけは避けたいところだが…。
 いざプレーボールがかかるとのらりくらりの投球、簡単に2死をとったかと思うと四球、四球…。1回のヤクルトの攻撃からラジオを聞き始めると同時に「あれ?先発は福井?」と間違えるほど。
 そんな投球ではいくら不調とはいえヤクルト打線を抑えることはできずに3回に2ランを浴びると4回には3塁打→タイムリーと悪いなりの粘りもなく簡単に失点。7回を3失点ということで試合を壊したわけではないがマエケンにしてはやはりもの足りない。
 一方、打線は七篠をとらえることができず7回を完全に押さえ込まれる。確かに前日といい打線は下降気味ではあるが、それにしても同じルーキー相手に前回同様同じように策なく負けたのではなんとも歯がゆい。が、ここまで負けなしの4勝の七条も確かに天晴れ!地元出身選手が他球団で活躍するのももどかしい。
 
 1番の敗因は打線、そしてマエケンに投球内容にあるのは確かだがあえてもう1つ苦言を呈すなら中継ぎ陣の終盤の失点。特に1軍に昇格したばかりの梅津。ヤクルトペースの試合ではあったが3点差ならまだ諦める点差ではないにもかかわらず、8回から登板すると先頭バッターにいきなり四球。これが結局失点に結びつきある意味ダメ押し。これで完全に反撃の目が絶たれた。相手によってではなく、自軍の選手によってである。若手の台頭もあり1軍が確約された選手ではないのにこの内容では1軍に残れない。 
 何よりも見ていて(聞いていて)こいうった展開が一番腹立たしい!