遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

甦るお仙茶屋・・・雪の街道・峠越え・1

2008-02-17 19:55:40 | 山のあしおと小学校

 昨夜は北信,中信ともに大雪の予報が出ていた。この場合,北信は間違いなく大雪になる。だが中信地区が大雪と騒がれて大雪になった験しがない。
 猿ヶ番場峠は北信と言うには南に過ぎ、中信と言うには北に過ぎると言う半端な位置にあるが、峠の向こうとこちらでは雪の量がはっきり異なる。
 今朝の安曇野は10cm足らずの新雪。たいしたことはないと踏んでためらわず出かける。

 出発点は聖高原駅だが、スキーを履くのは峠の向こうからなので峠まで行ってスキーをデポし、駅に戻って電車で来る塚田さんを待ち、9:30出発。 
 駅から10分で海善寺,50分で市野川の高札場跡を通過し、10:32,国道を横切る。その辺りから雪が深くなり、塚田さんがスノーシューをつける。峠の手前の雪が5日前の下見の時より多いのは昨夜から今朝にかけて降ったものと思われた。

 再び国道を横切る位置に『夢広場』と言う公園のような場所があって最近ここに茶店が出来た。店を覗くと中に4人の従業員の人がいてテーブルを囲み、お茶を飲みながら楽しそうに談笑していた。『やってます?』と聞くと『時間前だけど、どうぞ どうぞ』とにこやかに迎えられる。
 塚田さんに知らせて店に入るとテーブルを囲んでいた輪が解けて各人厨房に,受付けにと作業態勢に入っていた。10:45着。

 天ぷらそばや山菜そば等,そばが中心の茶店だが、弁当は持っているし食事にはまだ早いしのでコーヒーをを注文するとすぐにお茶が出たのに続いてお茶うけに蕗の煮物の小皿と、さらにお菓子やチーズケーキまでついてきた。
 『コーヒーよりお茶うけの方が高くつくじゃん・・!』と言うと『商売より こうやって皆さんに喜んでもらうのが第1でボランティアみたいなもんですよ・・』と屈託がない。申し訳ないので花梨ジュースと蕎麦入りおにぎりを追加注文する。

 『さっきのお話しの輪に入れてもらって一緒に喋るだけでよかったのに・・』と言うと『そうするとネ,お代を頂けなくなっちゃうんですよ・・』と笑う。『そりゃ なおさら都合がいいけど』・・・,と、そう言う掛け合いが楽しくてついつい時間を過ごしてしまいたくなる。
 土,日の11時から2時までだけ営業するという店は現代に甦った『お仙茶屋』と言えそうだ。11:25,辞去して本来のお仙茶屋に向かう。