昨日突然某支援団体担当者から緊急のご相談
「大変です!以前ご相談したことのある会社の当座預金が拘束されてしまいましたー!」
担当者は大慌て
「こんな理不尽なことが有って良いんでしょうか?」
「金融機関に預金を拘束する権利なんかあるんでしょうか?」
「今日の支払いが出来なくて会社の信用問題になって商売が続けられません!」
「何とかならないでしょうか?」
矢継ぎ早の質問攻勢によほどの緊急事案と察知したので
詳細に事情をヒヤリングしました。
私「ここへ至るまでに伏線があったんじゃないですか?」
相談員「3か月連続借入返済、金利の支払いが出来ていなかったです。」
私「金融機関から何か話が有ったんじゃないですか?」
相談員「業況確認と返済意思確認があったようです。」
私「どんな質問だったんですか?」
相談員「返すのか返さないのか?返せない場合は債権をサービサに売却すると」
私「返済に関してどう答えたんですか?」
相談員「返せないと言ったようです。」
私「なら預金拘束しちゃいますよね。金融機関に口座を開設する際に約定書にかかれていますよ。返済できない場合は預金拘束するって」
相談員「えっ!?そんなこと書いてあるからって本当にそんなことするんですか!?」
私「しますよ。過去に何度もそんな姿を見てきました。」
相談員「預金拘束されたら商売できないんですよ。それ分かっていてやるんですか?」
私「やりますよ。金融機関の立場に立てば『返せない』と言われた以上その場で1円でも多く回収するのが職務だと思いませんか?」
相談員「そう言われればそうですが。。。何とかならないですか?」
私「何とかならない訳じゃないないですよ。まず、、、、(ノウハウなので省略)」
相談員「わかりました!とにかく会社さんへ行って今の話をしてきます!」
私「頑張って貰ってください!」
2時間後
相談員「ありがとうございました!大事にならずに済みました!」
私「良かった良かった」
と、まあ1件落着(実はこれからが大変なのですが。。。)
たとえ相手が地方銀行であったとしても上場企業です。
上場企業の従業員が自社(金融機関)にとって損失になるようなことを見逃してくれるはずがないことを金融機関から借り入れをしている企業経営者は知るべきです。
考え方と対応が甘すぎます!
物価高騰
円安
人手不足
新規投資の強要(これが無いとやって行けない)
中小企業経営者には頭を抱えるようなことばかりです。
そんな中で無知による倒産が発生しないようにしっかり勉強して欲しいものです。
勉強したくない人は百戦錬磨のブレーンを傍に置くべきです。
従来の考え方、対処方法とは異なった世界の自分の身を守る方法
しっかり身につけてこれからの厳しい経営の海を航海して欲しいと思います。