日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

責任感という仮面の中の無責任

2008-05-25 | 他人のフリ見て我が身を正す
北國新聞に『透明な歳月の光』という
曽野綾子さんのエッセーが掲載されています。

今朝(平成20年5月25日朝刊21面)は『「お持ち帰り」させない空気』という題名で
最近話題となった船場吉兆の食べ残し使い回しに対する思いが綴られていました。

最初は、「きれいな料理を捨てるのはもったいない。利用できる物は利用しろ」
という前社長の指示から始まったものだと言います。
本当は、職人のモノに対する思いから始まったものなのかもしれません。
しかし、その思いは時代と介入する人の数によって歪められてしまったのかもしれません。

このエッセーの中で「ドギーバック」の話も紹介されていました。
ドギーバックとは、「食べ残しを家へ持って帰り飼い犬に食べさせます。」
という残り物を持って帰る為の容器を言います。
(勿論犬に食べさせるか、人間が食べるかは自由です。)
このドギーバックの習慣も日本以外の諸外国では一般的なもののようです。

いつの間にか日本という国は無責任な責任感が蔓延ってしまったように感じます。
全世界的な食糧難。今もたくさんの人が飢えで死んでいっています。
そんな中で食中毒の責任を取らされては堪らないと持ち帰りを禁止する店。
いかにもお客様に身体を案じてという仮面を被っています。
そしてその反面、その食べ残しを再度別の客に出すという無責任さ

曽野綾子さんのエッセーの中で
私達の日常生活の矛盾について考えさせられてしまいました。

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2 コメント

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Unknown (のり*しお)
2008-05-26 13:27:20
こんにちは。
私もこのエッセー読みました。
最後のさつまいものエピソードを読んで
気持ちが暖かくなりました。
作る側のお客様への思いやりと頂く側の出して頂いた方への思いやり。
大切な事が忘れられているような気がします。
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山根 (のり*しおさんへ)
2008-06-08 18:45:35
いつもありがとうございます。

作る側の思い、特に真面目に作る事に取り組んでいる方の思いは、言葉で言い表せないものがありますね。

私自身たくさんのも「ものを作る方」を見てきていますが、その思いの深さには驚かされるばかりです。それが、お金が絡み、第三者の欲が絡んでくるとドンドンへんな方向へ行ってしまうのでしょうね。

そして昨今目に余る権利ばかり主張する人たちの存在、これも世の中の歯車を狂わせてしまっているように思います。

「ものづくり」と同時に「ひとづくり」の重要性もありますね。

忘れないでおきたいものです。
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