日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

無いものねだり

2024-07-21 | つれづれ
最近の傾向として、有望なスタートアップを大企業が買収し
大企業の一部門(子会社)として成長させるという事例が見られます。

自分自身がないものねだりばかりするので
大企業と中小企業の特質を見比べ
中小企業もまんざらではないということを自覚したいと思います。

先ずは、中小企業と大企業の経営資源の違いからその優劣を見ていきたいと思います。
  1. 資本の量:大企業は中小企業に比べて大量の資本を持っています。これは新規プロジェクトや研究開発に有利です 。また、資金的盤石の態勢を構築できていることになります。
  2. 人材の質と量:大企業は専門知識を持つ多くの人材を雇用できますが、中小企業は限られた人数で多様な業務をこなすことが求められます。大企業には人が集まりやすく(寄らば大樹の陰?)、中小企業は人材確保に苦労することが多い傾向にあります。
  3. 技術力:大企業は最新の技術を導入しやすく、技術開発に多くのリソースを投入できます。さらに大企業は、新たな技術を会社ごと買収するという形で取得することも散見されています。
  4. マーケティング能力:大企業は大規模なマーケティングキャンペーンを展開でき、ブランド認知度が高いです。これに対し中小企業はマーケティング能力を確保することに困難を極めており、社外にその能力を求めても、良い協業先を探すこと自体に苦労します。
  5. 販売チャネル:大企業は広範な販売ネットワークを持っており、製品を迅速に市場に届けることができます。中小企業は、販売チャンネルを広く持つことができていないことが多く、ここでも苦労するケースが散見されます 。
  6. 資金調達能力:大企業は銀行や投資家から容易に資金を調達できます。これに対して中小企業は限られた資金源に依存します。規模の大きさが信用力に直結しているとも言えます 。
  7. 研究開発(R&D):大企業は大規模なR&D部門を持ち、新技術や新製品の開発に多くの資源を投入できます。これに対し、中小企業は日々の生産、販売に注力することがやっとで、研究開発に向ける資源が非常に少ない傾向にあります。
  8. グローバル展開:大企業は国際的な市場にアクセスしやすく、海外展開が容易です。これに対し、中小企業は自社内にグローバル展開をする能力を持たないことが多く、公的機関に頼らざるを得ないという側面もあります 。
  9. 経済的安定性:大企業は経済変動に対する耐性が高く、安定した経営が可能です。これに対し中小企業は資金自体がタイトであることが多く、小さな社会の変化にさえ振り回される頃があります。 。
  10. 取引先の多様性:大企業は多くの取引先を持ち、ビジネスのリスク分散が可能です。下請け企業が多い中小企業には元請け先との取引で手がいっぱいになっているケースも多々あります 。
  11. 社内教育と研修:大企業は従業員に対する教育と研修プログラムが充実しており、人材育成が進んでいます。中小企業においては、それどころでないというケースも多々あります 。
  12. 経営ノウハウ:大企業は長年の経験に基づいた高度な経営ノウハウを持っています。中小企業は、長年の経験者が独立することも多く、また属人化されてることも多い為、経営面での経営スキル不足に悩まされることが多々あります 。
  13. 法務・コンプライアンス:大企業は法務部門を持ち、コンプライアンス対策が充実しています。これに対し、中小企業では、トップが法務コンプライアンスの中枢であるという過ちを犯しているケースもあるため、社会に通用しない独自の空気を造り出していることさえあります。
  14. 財務管理:大企業は財務管理の専門家を雇用しており、資金の効率的な運用が可能です。これに対し、中小企業では財務管理さえ経営者本人がしている(やらざるを得ない)ケースが散見され、未熟な財務管理を呈しているケースが少なからずあります。 。
  15. リスク管理:大企業はリスク管理の専任部門を持ち、ビジネスリスクに対する対策が充実しています。これに対し、中小企業はすべて経営者がその責任を負っており、この方面に無頓着な経営者の場合、何らの管理もされておらず、手付かずになっているケースもあります 。
  16. イノベーションの柔軟性:中小企業は組織が小さいため、意思決定が迅速で柔軟なイノベーションが可能です。大企業はこの柔軟性を持っていないことが多く、世の中の流れについていけていないケースも見られます 。
  17. 顧客対応の迅速性:中小企業は顧客との距離が近く、迅速に対応できるため、顧客満足度が高いです。中小企業の有利な部分として特筆できます。
  18. コスト管理:中小企業は経費の節約が求められるため、効率的なコスト管理が行われます。中小企業は小回りが利くためその成果も出しやすい傾向にあります。 
  19. 企業文化の一体感:中小企業は規模が小さいため、従業員間の連携が取りやすく、企業文化が強固です。大企業は、企業文化の一体感を持たせることに苦労するケースがあります。ただし、中小企業に於いて、企業文化=社長自身というケースもあり、社会の常識とは乖離したものになっているケースさえあります。
  20. 地域密着型ビジネス:中小企業は地域に密着したビジネスを展開しやすく、地域のニーズに即応できます。大企業は求められる成果が大きい為、地域密着型として経営資源を集中させるのが難しいケースがあります 。
大企業には大企業の良さ、特質があり、
中小企業には中小企業なりの問題点課題があり
それぞれが、どのような経営環境下で経営をして行くのか?
各々に日々共有する必要がありまそうです。
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