日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

銀行よ!お前もか!! 値上げの秋

2024-09-12 | つれづれ
この秋、銀行の振込手数料が値上がりするという一報が飛び込んできました。

ただでさえ、今月から短期プライムレート上昇のあおりで貸出金利が一律0.15%上昇しているのに
更なる手数料の値上げは、家計にも事業にも大きな痛手となります。

私も数年後に控える70歳問題(一日の引き出し限度額制限)もあり
金融機関との付き合い方も考える必要がありそうです。

昨今、多くの金融機関が手数料の値上げを行い、
特に高齢者に対しては一日あたりの現金引き出し額を制限しています。
これにより、金融機関で口座を持つことのメリットが薄れつつあり、
多くの消費者が不満を抱いています。

しかし、わたしたちは、金融機関側の事情も理解し、
それに対する賢い対応策を考えることが重要となります。

今回は、金融機関の手数料値上げの背景を探り、消費者はどう対応していくべきかを考察します。

1. 金融機関の手数料値上げの背景

金融機関が手数料を引き上げる背景には、いくつかの要因が考えられます。

(1)低金利政策による低収益の構造
日本は長年にわたって低金利政策を続けており、昨今金利が上昇してきたとはいえ、金融機関の収益源である貸出金利が十分とは言えません。
低金利政策は金融機関の金利収入が大きく減少させており、
金融機関は手数料収入を増やすことで経営を維持する必要性に迫られています。
特に、ATM手数料や振込手数料など、日常的な金融サービスに対する手数料が引き上げられやすい傾向にあります。

(2)デジタル化の進展と維持コスト
金融業界におけるデジタル化が進む一方で、
インフラの維持費やセキュリティ対策にかかるコストが増加しています。

オンラインバンキングやキャッシュレス決済の普及により、従来の現金取引のコスト削減が進む反面、
サイバーセキュリティやシステムの維持管理費用が上昇しています。
このため、金融機関はこうしたコストをカバーするために、手数料値上げに踏み切らざるを得ない状況にあります。

(3)人口減少と支店の縮小
特に地方銀行では、人口減少に伴い利用者数が減少し、支店の維持が困難になってきています。
これにより、多くの金融機関が支店の統廃合を進めていますが、
その影響で利用者の利便性が低下し、手数料による収益補填が必要となっています。

2. 高齢者向けの制限とその理由

高齢者の現金引き出し額が制限される動きが広がっているのも、一つの大きな問題です。

これにはいくつかの理由が考えられます。

(1)詐欺防止策
高齢者を狙った振り込め詐欺や特殊詐欺が増加しており、こうした被害を防ぐために、
金融機関が自主的に引き出し額を制限するケースが増えています。
特に、現金を大額に引き出すことで詐欺被害に遭いやすくなるため、
金融機関は高齢者保護を目的とした制限を設けています。

(2)セキュリティ強化
高齢者がATMを利用する際、操作ミスや盗難リスクが増えることもあり、
金融機関側はそのリスク軽減のために一日の引き出し額を制限することが一般化しています。
これにより、万が一のトラブルが発生しても、被害額を最小限に抑えることができます。

3. 消費者としての対応策

金融機関のこうした方針に対し、消費者はどのように対応すべきか考察します。

(1)キャッシュレス決済の活用
キャッシュレス決済の普及は年々加速しており、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、現金を使わない選択肢が増えています。
特に高齢者にとっては、現金引き出しの制限が不便に感じられるかもしれませんが、
これを機にキャッシュレス決済を活用することで、ATM手数料の支出や現金の持ち歩きによるリスクを軽減できます。

(2)手数料のかからない銀行サービスの選択
昨今の金融機関は、デジタルバンキングやインターネット専用の銀行サービスを提供しており、
これらを活用すれば手数料を削減することが可能です。

たとえば、インターネットバンクではATM手数料が無料になるキャンペーンを行っていることが多く、
これを利用することで無駄な出費を抑えられます。

(3)ATM利用の工夫
現金が必要な場合も、ATMの利用時間を工夫することで手数料を抑えることができます。

多くの金融機関では、特定の時間帯や曜日にATM手数料が無料になるため、
これらを活用して、必要な現金を引き出すタイミングを調整可能です。
また、一度にまとめて引き出すことで、手数料の発生回数を減らすことも効果的です。

(4)家族間でのサポート体制の強化
特に高齢者の場合、金融機関の制限が不便になることが多いので、
家族間でのサポート体制を強化することも大切です。
必要な現金の引き出しや手続きは、信頼できる家族に委託することで、
手数料の節約や詐欺被害のリスクを軽減することが可能です。

4. まとめ

金融機関の手数料値上げや高齢者の現金引き出し額制限といった措置は、
金融機関側の経営的な事情やセキュリティ対策、詐欺防止策によるものであり、
私たち消費者もその背景を理解することが求められます。

しかし、これに対して無防備でいる必要はありません。

キャッシュレス決済の活用や手数料のかからない銀行サービスを選ぶなど、
賢く対応することで、私たちの生活にかかるコストを最小限に抑えることができます。

ほんと、生きにくい時代になったものです💦
コメント
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