銀座のコインパーキング

銀座へ行ってきました。
交通手段はもちろんＪＲや地下鉄です。
まかり間違っても私のような貧乏人は乗用車で銀座へ向かう勇気を持っていません。

ほとんど道に迷って通りかかったコインパーキングに目を見張りました。

１日500円という看板は金沢でも見ない訳ではありません。
しかし1時間500円という駐車料金になると
いわゆるボッタクリ駐車場という位置づけになり
もしも存在していたとしても駐車する車はほぼ皆無
周囲のもう少し安い駐車料金のコインパーキングを探して停めるという事になります。

それにしても何を取っても東京は桁が違います。

写真は東京銀座のコインパーキングです。

10分500円
１時間ならば3,000円
5時間で15,000円
10時間なら30,000円
丸一日停めると72,000円となり
金沢なら3ＤＫのアパートを1か月間借りることが出来る料金となります。
（更に言うなら上限金額の設定が無いということも田舎者にとっては驚きです。）

時々自分が住んでいる地域から離れた場所の環境を見ることは必要です。
自分の今住んでいる世界がすべてだと勘違いしてしまうからです。
ときには心が折れる様な現状を受け入れることも
自分にとって必要な情報と云えるのでしょうね。

廃業勧奨という選択肢

過日、廃業勧奨をしました。
当社のお客様に対してではありません。
当社のお客様にはこのようなことにならないよう
普段から経営アドバスをさせて頂いています。

廃業勧奨を滅多に口にしないのには理由があります。
①　経営者自身のプライドを傷つける
②　廃業後の生活の心配を払拭できない
③　絶望感に苛まれ死を選択する可能性がある
などの可能性があるからです。

しかし、ご相談者の今後を考えれば敢えて苦汁の選択をして頂く必要があるのです。
今ケースのご本人は、「どうすればこの窮境を乗り切ることが出来るか？」
この答えを探しに来られていたのは百も承知でしたが
私の長年の経験から廃業なさるのが最善であるという結論をお話ししました。

廃業どころか逆転を狙ってのご相談ですから
寝耳に水どころかドライアイスを全身に浴びせられたようなショックがアリアリでした。

それでもご相談者は私の見解を最後までお聞きいただき
この場では即答できないがその選択肢（廃業）も視野に入れますとご回答くださいました。

国の方針で廃業支援が明文化されています。
目標とする廃業率は10％台と従来の2.5倍以上の廃業率を国は目指しています。
もしもこれから先も利益を出すことが出来ずに
ドンドン周囲に負債を抱える見通ししかない場合は
廃業することを鑑賞している現実があるのです。

以前から見ると廃業後の生活がしやすくなりました。
そして、再起を図る手立てもたくさん用意されています。

もしも、今の事業に改善の見込みがないのなら
廃業することも視野に入れることが必要なのです。
それがご本人のため
それがご家族のため
それがご親族のため
それがご友人のため
それがお取引先のため
それが社会のためになるのですから…。