山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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バークリー予防歯科の概要:50

2014-12-18 | 好結果をもたらす予防歯科医業:ロバートF.
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生


歯学部の授業が始まって1週間近くたったある日、寄宿舎の方へ歩いていくと、後ろからあざけりの声が聞こえてきた。「やあ、歯の大工さん。今日のご機嫌はいかがですか。」振り返ってみると、新入りの医学生がとりすました様子でニヤニヤ笑っていた。立派な上着にシャツとネクタイを着け、本のぎっしり詰まったピカピカの真新しい書類カバンをもっているからには、そのやじった者は医学生に違いなかった。

他方、筆者の方は釣り具の箱と、歯のつまったビンをもっていた。そして、内心ではこう思った。「手足のいっぱい入ったバスケットと道具箱をもって学校に行き、義肢の作り方を習うのだったら、そうスマートにはいかないよ。」と。

何年も前に、外科医は義肢の装着行為を止めた。歯科医学でも義歯に関して同様の動きがみられる。カナダの2つの州では歯科医師ほどの訓練を受けていない助手が、義歯を製作することを合法化している。アメリカの多くの州でもこのような立法が検討されている。義歯製作により起こりうる損失を、歯科医学の直面しているジレンマの一つと考えている人もいるが、これはむしろ益することになるだろう。


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