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中国の債権市場で連鎖的なデフオルトの波が来ている。

2019-12-26 10:03:15 | FP
中国の債権デフオルト(債務不履行)の累積金額が、今年、過去最高となった。ブルームバーグのデータによると、中国本土の債券デフォルトは今年1300億元(約2兆円)を突破。2018年に記録した年間記録(1220億元)を既に上回っている。経済界には「ブラックスワン」とか「グレーリノ」という言葉がある。「ブラックスワン」のほうは突然現れて、市場に衝撃を及ぼすということだが、「グレーリノ」というのは誰もが、その存在は知っているのだが、ぼやけていて、危険性を認知できないということだ。中国経済におけるデフオルトはまさに「グレーリノ」だと言われている。地震のように、いつか顕在化するだろうが、それがいつかは分からないというものだ。しかし、今年、次々に、中国の大手投資会社などの債権がデフオルト化している。「中国民生投資集団」(中民投、CMIG)という中国でも大手企業の「16民生投資PPN001」という社債が1月29日の償還日にデフオルトを起こした。さらにもっと怖いことが今年の12月に起きた。地方政府が資金調達のために設立した投資会社(LGFV)のデフォルトが起きたのだ。地方政府が保証を与える実質的な地方政府債で、誰もが信用を置いていた。12月6日、内モンゴル自治区フフホト市政府の投資会社が発行した都市建設債(城投債)がデフォルトとなったのである。もちろん、デフオルトとなったから企業が倒産するわけではない。これから投資家との交渉が始まるのである。しかし、中国の債権市場が行き詰まりを見せているのも確かである。(くちなし亭、12月26日)

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