今、私は、社会は便利さよりも、イライラ解消を求めている。

私達の生活はかなり便利になった。このような生活環境の中で、私たちの欲求はさらなる便利さよりも、イライラの解消を求めるものに変わりつつあるという。インターネットを楽しんでいる最中に、無粋な広告が入る。最近のパソコンは意に反して、画面が飛んだり、画像を消してしまったりする。私が知らない間に、知らない便利な操作をしてしまったのである。便利さを求め続けている間に、操作者はそれについていけずに、イライラが増すばかりである。数台並んだビルのエレベーターなども、全く同じ階を動き回って、表示が出るだけに、イライラする。何とかならないかと人に聞いたら、結局、それが一番効率が良いらしい。個人の効率と全体の効率の差であるらしい。つまり、私がイライラするのは、社会全体の効率性との差であるらしい。しかし、今、この差に注目し始めた企業が増えている。まだまだ、隙間産業かもしれないが、着実に実需を生み出しつつある。（くちなし亭、12月7日）

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