健康保険制度の維持を目的にに、政府は22年度をめどに、現在、75歳上の高齢者に認められている医療費の1割負担を改め、原則、2割負担にするという方針を示した。まあ、これはこれから75歳になろうとする私を含めて、多くの人が覚悟をしてきたことだ。たぶん、将来的には3割負担になるかもしれないとさえ思っているのである。だが、これには落とし穴がある。75歳以下の人が現在必要とする医療費の範囲ならば、これは十分に納得できることなのである。制度の維持のために応分の支払いはしなければならないのである。しかし、高齢者は若い人よりも医療費がかかるのである。たぶん、その額は数倍にも上る。生物学的に避けられないことなのである。医療費が払えなければ、医者にかかるな、多少のことは我慢しろなどとは言ってもらいたくないのである。今は若くても、いづれ、誰もが年を取り、体がガタが来て、病院の門をくぐらざるを得なくなるのである。収入が減って、医療費が高くなれば、当然、他の楽しみが減る。これが私の人生かと苦痛に顔をゆがめることになる。(くちなし亭、12月12日)
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