今日、目覚めると、わが家から見える東京の空は青空で、空気は澄み、遠くの秩父の山々さえ一望される台風一過である。だが、台風は今年も各地に被害をもたらしている。海面温度が上がったせいだろうか、年々、大型化しているように感じられる。これは日本近海のことばかりではない。アメリカでは、更に、台風はハリケーンと名を変え、大型化している。しかも、アメリカの南部は石油産業など、アメリカ経済の基幹産業の中心地なのである。その南部に、今年、大型ハリケーンが相次いで上陸した。ハリケーン・ハービーとハリケーン・イルマである。各地に大被害をもたらした。ハリケーンにより、議会では、財政の壁とも言われていた債務上限問題が吹っ飛び、それよりも、被害者への救済法案の作成が急がれるようになった。さらに経済的には、そこが石油精製基地があるところであったことだ。精製工場の稼働がほとんど止まったらしい。ハイテク機器を使う精製工場では、機械が水につかってしまうと復旧には、相当の時間がかかる。結果、アメリカのガソリン価格が高騰する。高騰するとアメリカのGDPに大きな割合を占める消費が落ち込むことになる。(2017.09.18)
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