9月26日に開催された中央防災会議防災対策実行会議でワーキンググループの検討結果が報告されました。これを受けて、気象庁は、11月1日から「南海トラフ地震に関連する情報」の運用を開始すると発表しました。東京大学地震研究所の古村孝志教授は、「南海トラフ地震は100年から200年の周期で起きています。昭和の南海地震からも70年になります。」だから、いつ起きても不思議ではないというのです。南海トラフ地震が恐れられている理由は、その広範囲な被害予想地域にあることは事実ですが、それよりも私が恐れるのは、その発生源となるところです。昭和の大地震では、高知県沖や三重県沖で、駿河湾沖にまで至らなかった。つまり、駿河トラフは1854年の安政地震から160年以上もひずみがたまっていることになり、それが次の地震の巨大なエネルギーになりかねないということです。宝永地震(1707年)のときには、49日後に富士山も噴火しています。その時から、すでに300年以上たっているのです。駿河沖地震は富士山爆発も誘発しかねないのです。二つ目は、もし、駿河沖で地震が起きるとすれば、東日本大震災の時の発生源に比べて、はるかに陸地に近いところで起こることになります。つまり、それだけ、津波が早く陸地を襲うことになります。(2017.09.28)
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