年をとると、油こい食事は苦手となる。テレビでは胃の胃粘液の現象だと報じているが、その時には、おいしく食べても、数時間後に、胃のもたれに苦しむ。ある程度の年を重ねた人にとっては、もちろん、例外はあって、元民進党の山尾さんのように、セックスと権力に魅力を感じる人もいるのだが、多くの、健全な人たちにとっては、食こそ、最大の楽しみとなる。それが昔ほど、おいしく食べられないと感じることほど、悔しいことはないのである。さて、徳川家康である。74歳になり、権力の頂点を極めたこの人の楽しみは食である。元和2年(1616年)、太政大臣に任ぜられる。京の豪商、茶屋四郎次郎が、正月に京で流行の食べ物である鯛の天ぷらを献上し、家康は大変喜んで食べた。しかし、それがとてもおいしかったのか、それで暴食したのか不明だが、翌朝未明に激しい腹痛を起こした。病状は一進一退を繰り返したが、4月に駿府城で亡くなっている。この鯛の天ぷら事件はあまりにも有名なので、家康の死因とされているのだが、正月に食して、その3か月後の死亡の原因とされては、少し、茶屋四郎次郎がかわいそうな気がする。別に、死因があり、老衰も重なり死んだのであろう。だが、まあ、健康オタクの家康としてはうかつなことであった。(2017.09.09)
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