北朝鮮が報道統制の国であることは間違いない。ピョンヤンでは市民を動員して、10日、核実験の「成功」を祝い、科学者らをねぎらう集会が開かれ、これらのことは大々的に国営放送を通じて、伝えられている。一方、核実験による放射能漏れなどの被害については、いっさい、報じられていない。あれだけの規模の核実験を行ったのである。山が崩落したという情報もある。放射能漏れが一切なかったということはあるまい。問題は、その程度である。この程度が一切報じられていないことが、北朝鮮市民たちに不安をあおっている。ミサイルや小型の核実験であったならば、北朝鮮市民にとっては、他人事であった。自分には、直接被害が及ばないのである。しかし、今回のような、大型の核実験ともなれば、静かに静観しているというわけにもいかない。自分たちに、死の灰が降ってくるかもしれないのである。だから、噂が広がる。正確な情報が無い分、噂は大きくなる。事実、「核実験にかかわると(原因不明の奇病の)鬼神病(クィシンビョン)になる」などと言う流言が市民の間に広がっているのだという。噂を馬鹿にしてはいけない。下手をすれば、噂で国が亡びることもある。(2017.09.11)
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