私達は、老人性物忘れと認知症の境を常にさまよっているので、それがいつ、「あなたは認知症だ。」と断定されるか分かりません。認知症にはアルツハイマー型認知症が５０％と最も多く、次いでレビー小体型認知症が20％、脳血管性認知症15％、その他15％とされているそうです。いづれにしても、脳が劣化して、起こる病気であることに変わりはありません。私達人間はいつかは、劣化していきます。体は仕方がないが、脳だけははっきりさせていたいものだなどと甘えたことを言ってはいけません。脳もはっきりと劣化していくのです。そこで、FPらしく、費用です。あくまで平均ですが、治療費は入院で月額３４万４千円。通院で月３万９６００円です。７５歳以上のご高齢の方を想定すると健康保険で自己負担額はその１割です。問題はインフォーマルケアコストと言って、家族が無償で行うケアコストです。この額が年間３８２万円と高いのです。介護保険が認めてもらえれば、１割負担で済むこともありますが、実際には、そのほとんどを認めてもらえるとは限りません。それに、認知症患者はもうすぐ、５人に１人と言う患者数の多さが現実になります。潤沢な財政資金があるわけではありません。介護保険も健康保険も高齢者の自己負担割合が３割になる日も近いと言われています。(2017.09.19)
Y-FP Office Japanのホームページ上に、無料の「家計のキャッシュフロー表、自分で作成」コーナーを設けましたので、ご活用ください。
