極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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「働くお母さん」が自活できない格差社会

2015-11-30 16:43:13 | 日本社会
以下の文は過去のフライデーの記事をコピー、参考にしています、可笑しな文等ありましたら、全て私の加筆等のミスです。

貧しさゆえ、母親が自分の子供を殺してしまう等々、悲愴な事件が全国で多く発生しています。新聞等に出るのは氷山の一角と言われています。母子家庭の2世帯に1世帯が貧困にあえいでいるという現実、これでも先進国かと疑います・・・精査すれば、かなりの件数は良策が取れる事案であるように思います。このまま推移すれば、世界から日本は陰陽社会国家と見られるでしょう。
日本人に流れているという、弱きを助け強きをくじ挫く、常に忠義をよ拠りどころにして、犯罪や不正を憎み、正義を貫く・・・弱き者に手を差し伸べる武士道の精神は何処に行ったでしょうか・・・
元航空自衛隊幕僚長の田母神氏は、現職時代に東京大学の講演時の合間の座談会で、現東大生に対し「あなた方の多くは将来の日本を背負うリーダーになると思いますが、世の中には一生懸命努力しても弱い立場の人達がいます、この方達のことを忘れないで、手を差し伸べてほしい。」と学生達に向かって言っています・・・今の日本を司る人等々に知ってもらいたい言葉です、この言葉の裏には、武士道の美徳とされる即惻隠(そくいん)の心(弱きものに対する思いやり等)が秘めてると思います・・・この心があれば母子家庭の貧困対策も真剣にやれるでしょう。

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普段の食事は、ホットケーキの粉を水だけで溶いて焼いたものだったり、乾麺タイプのうどんを茹でたりしたものが中心です。
ご飯は二日に一回2合炊いて、2人の子供に食べさせ、残ったら自分も食べるという感じです。
調味料を買うおカネがないので、ケチャップやマヨネーズ、ソースなどはここ4年で一度しか買ったことがありません。
時々野菜に、スーパーでもらったドレッシングなんかをかけると、調味料のない薄い味に慣れているからか、子供が『カラい』と顔を歪めますね。とにかく、子供におなかいっぱい食べさせてあげたい!それが一番の望みです。

小学校1年生の娘と保育園に通う息子をもつ、シングルマザーの相原鈴子さん(仮名、30代)、夫の度重なる暴力に耐えかね、5年前に、子供を連れて家を飛び出し、おカネもほとんど持たないままたどり着いたのは、まったく土地勘もなく、頼る人もいない神奈川県の郊外、ガソリンスタンド勤務の彼女の月々の収入は9万円、夫からの慰謝料、養育費の送金はなく、一度として生活が楽だったことはない。生活保護も受けておらず、家賃5万9000円を払えば、生活はカツカツになります。親子3人で住むアパートは築年数約40年、リビング6畳・寝室6畳の二間だ。駅から徒歩15分と不便で、日当たりも風通しも悪いため、部屋の中はカビだらけ。これが原因で相原さんと娘は喘息(ぜんそく)になったと言う。冬はとても寒いのですが、光熱費がもったいないので、お風呂は3分の1しかお湯を溜めません。もうすぐ家賃4万円台のアパートへの引っ越しを考えていますから、住環境はますます悪くなるでしょう。

女性の貧困が深刻化している現実、全国で約120万世帯にのぼる母子家庭(シングルマザー)の困窮が顕著だといわれています。統計によると、母子家庭の平均年収は、一般世帯の半分にも満たないと言われております。

2012年の貧困(世帯年収約122万円未満)率は、子供がいる現役世帯(世帯主が18-64歳)全体では15.1%なのに対し、ひとり親世帯では約55%にまで跳ね上がります(ひとり親世帯の約9割が母子家庭)、2世帯に1世帯以上が、貧困に苦しんでいます。シングルマザーの経済状況は、危機的なものです。なかには生きることすら困難になっている人もいる、こう指摘するのは、60年以上にわたり母子家庭を支援してきた公益団体「ひとり親Tokyo」の田伊久子会長
昔は離婚して女ひとりで子供を育てることになっても、家族の支援があったり、安定した雇用があったのでなんとかなった。ところが核家族化と雇用の非正規化が進んだことや、元夫も非正規雇用で収入が少なく、慰謝料、養育費をもらえないというケースが増えたため、シングルマザーの貧困が深刻化しました。実際にうちに相談に来る人は、月収10万円以下で生活している女性が中心で、家賃が払えずに3000円だけでいいので、貸してくださいと懇願する人もいます。

東京の郊外に生後9ヵ月の娘と住む甲本由香さん(仮名、20代)は、出産直後に夫と口論することが多くなり離婚、それまで住んでいた夫の実家を追い出され、途方に暮れた経験を語りました。仕事も辞めていて収入がなかったので、娘の出産祝いで食いつなぎました。手持ちのおカネが1万円を切って、これはもうダメかもしれないと思ったこともありました。

とにかく、子供のためにおカネをかけられないのがつらいと苦しい生活状況を明かすのは、埼玉県在住のシングルマザー・芦田絵美さん(仮名、30代)だ。県営住宅に住んでいるので家賃は3万円ですが、生活に余裕はありません。食材は100円以下のものを中心に買い揃え、主食はうどんやパスタです。米は高いのでほとんど買えません。なるべく味の濃い調味料を使って、子供たちの空腹感をごまかすようにしています。うどんなら、揚げ玉をたくさんのせるとか・・・一番苦しいのが、子供が学校で使う教材などの費用です。下の子供が小学校に入学するときに、2000円もする算数セットや、12色入りのマジックペン(1200円)を買わなければならなかったり……。ほとんど使わない鍵盤ハーモニカが、なぜ5000円もするんだろうとか、そんなことを考えるのがイヤですね(苦笑)。上の子供が高学年で野球が好きなんですが、中学校に行っても、野球部はダメだよと言ってます。ユニフォームや用具を揃えるのに、10万円はかかるから、とても手が出ません。

一時期は住むところにも困っていた甲本さんと芦田さんは、生活保護を受けることでかろうじて生活を立て直したが、母子家庭支援NPO「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子氏によると、支援制度の存在を知らない女性も少なくないという。
インターネットを使う環境がないために、生活保護制度や支援団体を調べられないという女性がいます。役所の申請には、所得証明や戸籍謄本など証明書類も必要ですが、書類を揃えるのが大変で結果的に支援を諦めるという人もいるのです。また、地域社会に知られたくない、車保有が認められないなどの理由で生活保護を受けないという場合もある。実際、生活保護を受けているシングルマザーは、全体の14%程度でしかありません。

安定した職に就けず、さらに行政からも支援が受けられない女性の選択肢のひとつが、悲しむべき職業風俗です。最近では女子寮完備、入店すれば支度金30万円支給などの特典をうたう、人妻系風俗店が増えていると言われています。実際に寮はあるものの、相当古いアパートだったり、売り上げの中から寮費として一定額を引かれるケースがほとんどと言われています。また、勤務内容がハードな割には実入りが少なく、一日3人客をとって、ようやく人並みに暮らせる程度の収入(勤務経験のある30代女性)だと言われています。
住むところさえない女性のなかには、風俗での仕事が最後の砦となっている人がいるのも事実です。風俗店でも働けない女性は、最悪の場合、死を選択することもあると言われています・・・

近年、生活に行き詰まり、母子ともに餓死したり、母親が子供を手にかけてしまうという事件が多発している。「反貧困ネットワーク埼玉」の藤田孝典氏が説明
貧困に苦しむシングルマザーは、精神疾患になってしまうケースが多い。子供におなかいっぱいご飯が食べたい、なんでうちは貧乏なのかなどと泣かれて、精神的に追いつめられてしまうんです。私のところにも、泣きながら子供に暴力を振るってしまった、一家心中を考えていると相談に来る方がいる。一歩間違えば事件につながるのではないかと感じることは、少なくありません。

昨年9月、千葉県銚子市では痛ましい事件が起こった。県営住宅の一室で、43歳の母親が13歳の娘を絞殺したのだ。背景には極度の貧困があった。母親は、隣の市の給食センターで臨時職員として働き、娘の可純さんを育てていた。手取りは月7万円ほどで、家賃1万2800円の県営住宅に住んでいたが、’12年頃から滞納するようになり、千葉県が部屋の明け渡しを要求していた。「母親が娘を殺したのは、県が部屋の明け渡しの強制執行を行う日の朝でした。母親は警察の調べに『住むところがないと、生きていけなくなる。生活苦から娘を殺して自分も死のうと思った』と供述しています」(地元紙記者)
可純さんはバレー部に所属する、アイドル好きの活発な女の子だった。この4日前には、彼女の通う中学校で運動会があり、可純さんは応援団の一員だった。母親は、娘が応援団で使用したハチマキを使って、首を絞めたという。
「なぜ誰も救いの手を差し伸べなかったのか。千葉県の県営住宅の場合、生活困窮者であれば最大で家賃を月2560円にまで下げることが可能なんですが、自治体はそれを、母親から相談がなかったために説明しなかったのです。
また、母親は’13年の4月に一度、生活保護の受給の可否を市役所に問い合わせているのです、面会記録票を見る限りでは、市の担当者が母親の話をまともに取り合っていなかったと思われます。生活保護が受けられていれば、あるいは家賃の減額制度を知っていれば、娘を手にかけるようなことはなかったはずです」(「千葉県生活と健康を守る会連合会」妹尾七重会長)

13年5月には大阪市北区のマンションで28歳の母親と3歳の息子が餓死しているのが発見された。預金残高は数十円だった。14年3月にはJR新大阪駅で、生活に困窮していた母親が1歳の女児を置き去りにするという事件も起きている。
前出の藤田氏は、こうした痛ましい事件をなくすためにも、母子家庭の支援制度をもっと充実させる必要があると言います。貧困対策の制度はある程度用意されていますが、それを利用するハードルは非常に高い。財政難から、生活保護の申請を出来るだけ受け付けないようにしようという自治体も増えています。たとえば福祉事務所の窓口に相談に行っても、なんで離婚したの、もう少し働けるでしょなどと責められることがあると言われています。

昨今、生活保護の支給額が従来より低く見直される傾向にあります。もう限界だという状態だから相談に来ているのに、そこで追い返されれば途方に暮れるしかなくなります。シングルマザーは、社会の中でも特に立場の弱い人たちです。その人たちに救いの手を伸ばさない世の中でいいのか、と疑問に思います。

3歳の子を持つ20代後半の女性(兵庫県在住)は、本誌の取材にこんな心情を明かしてくれた。出産から1年が経った頃に県内の福祉事務所に生活保護の相談に行くと、苦しい生活になることが分かっているのに、なんで子供を堕ろさなかったんですかと言われました。悔しくても、言い返せなかった。自分が悪かったのかなって思ってしまって・・・それ以来、子育ては苦しみばかりで、この子がいるから私は貧しいんだと思うようになってしまった。この子もこれから苦しい生活をするぐらいなら、と、そんなことを考えてしまうことがあるんです。

やはり根底は格差社会を作る、社会システムに問題があるように思えます・・・何としても未来を背負う子供達が、夢が持てる社会をつくるためにも、行政は他人事と思わずに真剣に目に見える方策を講じ、結果を出すべきだと思います。先進国として恥ずべきです、これらの悲しい事態が日本と言う国の価値を落としていると思います。

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可笑しな弱者のセーフティネット

2015-11-30 14:19:42 | 日本社会
以下の文は悲劇の母子家庭の一例ですが、全国にはこれに近い事例が相当あると思います。先進国として恥ずかしいと思うべきです。
本当に生活保護等を必要としてる人達に手を差し伸べる行政システム等に問題は無いだろうか、先進国ははどのような貧困セーフティがあるか、行政の現場の人達の更なる努力等が必要に思え、何よりも目に見える結果を出すことが重要と思います。
怪しい生活保護申請もあるかと思いますが、生活保護法の目的は、日本国憲法第25条(国民としての義務を果たしておれば、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。)に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長すること(第1条)とされています。
本当に生活保護を必要としてる人達が間違いなくいる現実、今日本は格差社会で努力しても報われない社会になっています、このまま推移すれば日本は世界から陰陽社会国家と見られるでしょう。

千葉県銚子市、県営住宅の家賃は1万2800円、2年以上家賃を滞納、行政により部屋の明け渡し強制執行が行われ、執行官が部屋に入ったとき、母親の松谷被告は放心状態、殺害した娘の可純(かすみ)さんの頭をなでていたそうです。更に2人がいた居間のテレビには、可純さんが映る運動会の映像が流れていたと言われています・・・

昨年9月24日、千葉県銚子市、県営住宅で、実の母(松谷美花被告)が中学2年生の娘(可純さん)を絞め殺すという事件が発生しています。その4日前に行われた中学校の運動会で、娘が使っていた赤いハチマキでクビを絞めるという、犯行だったそうです。発見時、可純さんはTシャツとズボン姿で居間として使っていた6畳間に倒れ、遺体の損傷は4ヵ所、顔面は赤紫色にうっ血していたと言われています。現場は6畳の和室が二間、4畳半の計3部屋で、4畳半の部屋にはアイドルのポスターが貼られていた。おそらく、そこが可純さんの部屋だったと言われています。冷蔵庫の上には、家賃の督促状が積まれていたと言われています。母子は、本当に極度の困窮状態に追い込まれていたと言われています。

松谷美花被告(44)は夫と離婚、各地を転々としながら13歳の可純さんを育てており、7年前から銚子市の県営住宅に住んでいました。 隣町の給食センターでパート職員として働いていましたが、時給は850円、年収はおよそ100万円で、児童扶養手当とあわせても月収はおよそ12万円に過ぎなかったと言われています・・・素人が見た場合、やはり格差社会が発生する社会システムに大きな問題がありそうに思えます。

今年6月12日、松谷被告の一審判決公判が千葉地裁で行われ,量刑は懲役7年,判決文には、次のように記されています。

1 今回の判決で重視すべきは、松谷被告が実子を殺害したということである。松谷被告と可純さんは普段から仲が良く、休日に揃って出かけることもあった。実の母親に殺されたことは不憫(ふびん)あり、死亡した可純さんに罪はない。 

2 松谷被告の殺害の動機に悪質さはないが、充実した学生生活を送っていた可純さんが実の母親によってその未来を奪われた。しかし、松谷被告が長年にわたって生活に困窮していたことや、実家とも絶縁し周囲に相談する人がいなかったこと、県営住宅の立ち退きを迫られて精神的に追い詰められていたという点は考慮すべきである。

松谷被告は裁判長に促されて着席、終始うつむきがちで目は虚ろだったと言われています。肩まで伸びた髪をおろし、Tシャツに黒ズボンという出で立ち。判決が言い渡された瞬間も、表情を変えずにうなだれるだけだった。公判のなかで、松谷被告は力ない声で、こう漏らしています。「本当は私が死ぬはずだったのに…なぜ殺してしまったか分かりません。可純には、本当に申し訳ないことをしてしまいました…」

少ない収入をやりくりして、可純さんに衣類を買い与えていた松谷被告、被告は02年に離婚した元夫が作った借金も抱え、その借金を返すため北海道の実家の土地を両親に無断で担保に入れたことで実家とも絶縁状態、複数の友人から数万円単位で借財、それでもクビが回らなかったと言われ、12年の4月以降は最悪のヤミ金融からもカネを借りていたと言われています。13年の春に可純さんが中学校に入学する際には、制服や体操着を購入するカネがなく、ヤミ金融からさらに7万円を借り入れたと言われています。

家賃滞納が目立ち始めたのは、可純さんが中学校に入学した直後の12年5月ごろからだったと言われています。家賃滞納の為、千葉県は13年の3月に松谷被告に向けて県営住宅の明け渡し請求をし入居許可の取り消しに踏み切ったと言われ、それでも家賃滞納は解消されず、同年7月には明け渡しの訴訟を起こしています。訴訟は県が勝訴し14年8月には強制執行が決まったと言われています。

問題と思われるのは、13年4月5日に、金策に窮した松谷被告が銚子市役所に相談、その経緯について、当為の松谷被告の国選弁護人を務める野原郭利(ひろとし)弁護士談では、松谷被告は国民健康保険料未納、保険証が使用できない状態で、病院で診察を受けるため保険証が必要となり、銚子市役所へ相談に行き、保険料すら払えない松谷被告に対し、保険年金課の職員が生活保護を管轄する社会福祉課を紹介、松谷被告は生活保護制度について、窓口で十分な説明を受けられなかったと言われています。当日の面接記録を見れば、社会福祉課は松谷さんから具体的な聞き取りをしていないことが分かります。扶養義務者の状況、収入状況、勤労収入など、生活保護の受給に必要な要件について何も聴取していません。

聞き取りを十分にしなかったにもかかわらず、面接結果では申請意思は無し!とされています。松谷さんは、生活に困っているからこそ相談に来たのでは・・・行政はその意図をまったく汲み取らず、制度の説明をしただけで松谷さんを帰してしまったのです。(この事件について調査を行った、千葉県議の丸山慎一氏)

このとき、生活保護の受給が認められていれば、家賃の支払いを免除されたうえ、少なくとも月十数万円の援助が受けられていたことになります。行政の対応に、本当に問題はなかったのだろうか・・・銚子市役所の社会福祉課担当者は本誌の取材にこう答えています。松谷さんは生活保護制度の説明を受け、後ほど何かありましたら来ますと言ってその場では生活保護の申請をされませんでした。こちらとしても、松谷さんはあくまで保険年金課に保険証の相談をしに来たという話でしたので、生活状況などの詳細は把握しておりませんでした。

丸山慎一、千葉県議員は松谷被告の家賃滞納についても、県の対応に問題があったのではないかと指摘しています。松谷被告の経済状態ならば、家賃の8割は、減免措置を受けられていた可能性が高い。8割減免が適用されれば、月に2560円で済んでいました。ところが生活保護と同様、行政から減免措置制度の説明を何も受けてはいませんでした・・・松谷被告は滞納していても、少しずつ家賃を払い続けていました。不定期ながらも家賃を払う意思があったにもかかわらず、強制退去が命じられていることになります。あまりにも機械的な対応で何か他の方策がないものか・・・もっと内実に踏み込んだ対応をしていれば、結果は変わっていたでしょう。県営住宅を追い出されれば、明日からは母子二人、住むところもない。娘にホームレスの苦しみを味わわせるくらいなら、いっそ・・・追い詰められた松谷被告は、娘を手にかけるという最悪の決断をくだしてしまったと言えるでしょう。勿論その罪は重いでしょう、足跡をたどって行くと、どこかで彼女たちを救う機会があったのではないかと思えます、母親が悪い、これは特殊なケースだと、処置することは簡単ですが、同じ人間としてそれでいいのだろうか・・・
近年、生活に行き詰まり、母子ともに餓死したり、母親が子供を手にかけてしまうという事件が多発しています。

少し古いですが、2012年の貧困(世帯年収約122万円未満)率は、子供がいる現役世帯(世帯主が18-64歳)全体では15.1%なのに対し、ひとり親世帯では約55%にまで跳ね上がる(ひとり親世帯の約9割が母子家庭)。追いつめられたシングルマザーたちに、「最悪の選択」をさせてはいけません!

窓口行政等に携わる人は、生活保護法の基本に戻り、本当に困ってる人に手を差し伸べる、見分けが難しいのであれば行政以外の専門員の配置等々をすべきでしょう。生活保護等諸規則等は、単なる事務的処理手順ではなく、困ってる市民等のために諸規則等であると解すべきでしょう。

***フライデー(講談社が発行、1984年(昭和59年)11月9日創刊の毎週金曜日発売の写真週刊誌です。誌名は原則毎週金曜日に発行することを由来にしています。スキャンダラスな報道を行う陰で社会派的な記事を掲載、タブーを恐れない姿勢や人権問題に関する企画を掲載しているようです。)記事の一部コピー、ネット記事等々を参考にしています。



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