極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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アウンサン・スーチーの裏

2015-08-30 14:53:11 | 戦後

ミャンマー(旧ビルマ)と言うと連邦共和国ですが、戦前の一時期イギリスの植民地でした。現在はテイン・セイン大統領(2011年3月30日就任・任期5年)が就任、1948年から1989年までの国名はビルマ連邦、ASEAN加盟国で通貨はチャット、人口5,142万人、首都はネピドー(2006年まではヤンゴン)です。多民族国家で、人口の6割をビルマ族、他に、カレン族、カチン族、カヤー族、ラカイン族、チン族、モン族、ヤカイン族、シャン族、北東部に中国系のコーカン族などの少数民族がいます。

ミャンマー軍事政権はミャンマー発足以来、日本の2・26事件の将校たちの純粋な思いを参考にした政権作りに邁進してきたと言われています。

昨今は有望な天然ガスが発見されています。ミャンマーは天然ガスに匹敵する、麻薬の原料、けし栽培地でもあります。某国が関与するのはこの2件があるからと言われています。

内外のミャンマー報道等により、多くの政治犯が逮捕され苦しんでいるように思われがちですが、逮捕者の殆んどが国家防御法(国家防御法、第22条には、制限命令若しくは禁止命令に反対する、違反する又は背く行為を行った者は、3年から5年の禁固刑若しくは5000チャットの罰金又は双方の刑罰に処する。)です。

軍事政権と言うと全て悪と思いがちですが、アラブ等々国によっては強い政府でないと統治、統制できない場合も有り、欧米流民主主義が全てではないように思います。最終的には自国民が幸せを享受し、対外的に問題なければ他国が何と言おうと問題ないと思います。軍事政府であっても、自国の法を犯した人を裁判で裁くのは法治国家として当然でしょう。

アウンサン・スーチー氏の場合、国家防御法違反です。本年5月3日に米国人(CIA関係者)が同氏に侵入したことに関し、同人を住居に入れた(幇助・ほうじょ)こと、及び当局に通報しなかったことが同条に規定する制限命令に違反するとして訴追されていました。3年の禁固刑でしたが1、5年の禁固刑に減刑し、更に自宅軟禁と言う形にしています・・・極めて優しい裁判結果です。政治犯の多くの逮捕は報道のようには無いとも言われています。ミャンマーの自国法令違反ばかりです。

アウンサン・スーチー氏の亡くなったご主人マイケル・アリス(1997年に前立腺ガンと診断、その後で末期癌死去)は、MI-6英国情報部の幹部で、普通の夫婦ではないと思うのが正常感覚でしょうし、当然彼女も大きく関与してると言う方が多いようです。現、ミャンマーの裏は英国流の過去の植民地政策の延長のように見えないでもないです。
アンサン・スーチー氏は知ってか知らずか、民主化の名の下に、今後ミャンマーの天然ガス開発、インフラ整備等々、世界銀行、IMF等々が虎視眈々と・・・欧米流の民主化、資本主義化等して、豊富な天然ガス、世界2位の麻薬等の権益を取ろうとする魂胆が一部見え隠れします。世界銀行、IMFの真の姿を理解することは、何故AIIBが出来たかを理解することが出来るかも・・・AIIIBは勿論、現状は完全ではありません。

元夫マイケル・アリスは、アウンサン・スーチー氏のオックスフォード時代の後輩で、表向きはチベット研究家となっているようですが、本当は英国諜報部MIー6の幹部であり、ある確かな意図を持ってアウンサン・スーチー氏に近づいたのは明白であると言われています。
アウンサン・スーチー氏については、軍政府に何十年間も自宅軟禁された可哀想な人、民主化の闘士だと思われがちですが、自宅軟禁と言っても自由に自宅敷地内では反集会等々もできるし、我々が考えるような不自由さは無いようです。

麻薬地帯・・・タイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯で、ミャンマー東部シャン州に属する、別名ゴールデン・トライアングル(Golden Triangle)と呼ばれ、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の黄金の三日月地帯(Golden Crescent)と並ぶ世界最大の麻薬地帯と言われています。アフガニスタンは某国の侵攻以来、C●●の最大の収入源でもあり、生産が大きく増大し、豊富な資金がC●●に入っていると言われています。この潤沢な資金が・・・

少し古いですが、覚醒剤密造地帯UNODC(国連薬物犯罪オフィス)が、ヘリコプターや衛星、村々への調査などで調べたところによると、東南アジアでのけし栽培面積は、昨年に比べ、16%増えているそうです。2006年から見ると、けしの栽培は倍増しているそうです。
(http://info.publicintelligence.net/UNODC-Drugs2011.pdf)

アフガニスタンに次ぐ世界有数のアヘン、ヘロイン(アヘンの中の麻酔作用を持つモルヒネを抽出し、精製したもの)の原料になるけしの生産国であるミャンマーは前年比37%と大きく増えています。ミャンマーでアヘンけしの生産に携わる人口は25万人に達すると言われています。少数民族の紛争地が中心だそうです。北東部のシャン州、そして北部のカチン州といわれています。これらの地域は、某勢力は武力ででも確保したいでしょう。

アウンサン・スーチー氏は英語が堪能なイギリス育ち!驚くべきは軟禁にあったという自宅も、アメリカ大使館の隣りにあると言う不思議さ・・・一説ではMI-6、CIAが深く関わっていると思うのは極自然でしょう。
ビルマ僧侶ウィラトゥは、アウンサン・スーチー氏の支持母体はムスリム(イスラム教徒を意味 するアラビア語)を排除しようとしているミャンマーの僧であり、学生グループのリーダーです。(サフラン色の袈裟を着ています。)

ミャンマーで経済活動をしていながら、イスラム教徒であるということだけの理由で、ミャンマー国籍を与えず、無国籍状態に置かれているロヒンギャ族は、ミャンマーでの民族浄化運動の対象となっております、暴動が起こるたびに犠牲者が多く出ていると言われています。

過去、英紙ガーディアンでは、僧侶ウィラトゥを、ビルマのビンラディンと書いておりビデオ・インタビューも行っているようです。

アウンサン・スーチー氏は、こうした過激な連中からの支持を失いたくないがために、ウィラトゥ一派のロヒンギャに対する虐殺行為を、半ば容認するかのように見てみぬふりを続けているように見えます。アウンサン・スーチーは、「暴力でなく対話」でを口にしますが、我々が思ってるような人物ではないように思える時があります。

我々が、内外の報道から知るミャンマーの実態は、真実とはかなり違っている可能性が大で、騙されないように、自分なりに少し違った角度から見る着意が必要に思います。

近代世界では資源、麻薬等がある地域には必ず・・・は支配し、利権を得ます!

必ず、大規模な資源が見つかる地域には世界銀行、IMF等々が高金利?資金供与・・・殆んどの当事国の国民は貧しい生活を余儀なくされ貧しい国に成り下がります、ごく一部の特権階級を除き・・・
アウンサン・スーチー氏は自国を食い物にする、世界の信用できないリーダーの一人であるように思われないような、国民の幸せを考えた、明確な行動を示すことが今後必要だと思う昨今です。

元ミャンマー大使、山口洋一氏等々の話を一部参考にしています。


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