ギリシャ問題は悩ましい。
国民投票でどんな結果が出るかによって、動向が変わるのだろうが、どちらにせよ、当分の間は、世界の金融情勢にギリシャ問題が浮上するのだろう。
それにしても、ギリシャ首相の態度は強硬だ。
これだけ巨額のの借金になると、デフォルトになれば、むしろ、債権者のダメージの方が大きいだろうと、開き直った感じだ。
日本でも、ある大企業が倒産しそうになった時、社会に与える影響が大きいので潰す訳に行かないとの議論が出て、負債は大きいほど良いと話題になったことがある。
ギリシャがこのようになった遠因は、アテネ・オリンピックにあるような気がする。
不相応な投資により、その後の経済を圧迫したことは明らかだ。
東京オリンピックの国立競技場の建設費が問題になっているが、オリンピックの巨大投資のあと、それが負担になっているケースは多々ある。
ギリシャの負債額自体は、世界経済の規模を考えれば、たいした額ではないが、おそらく、ギリシャのユーロ離脱がもたらす政治バランスの変化の影響の方が大きいのだろう。
ギリシャについては、歴史、文化を書物や映画で知るだけであるが、国民性を考えると、ここまでこないとあまり真剣に考えていないような気がする。
さて、ギリシャ国民はどんな結論を出すのだろうか。