<o:p>
NHKの視聴料を支払っている世帯は、全国平均が7割で、東京や大阪は6割しかいないそうだ。
1か月の視聴料が、映画を1本見る料金であるから、それほど高くはないが、NHKの放送を見なくても困らないので、払いたくない、何故払う必要があるのかと思う人間がいても不思議ではない。
しかし、この状態が続けば、正直者が馬鹿を見るということになる。
支払ってもらうには、見る価値のある番組を制作して放送することがベースであるが、徴収の仕組みが時代の状況にマッチしていないともいえる。
民放はつまらない番組が多く、同じような事件ばかり取り上げているが、その点、NHKには良い番組もある。
先日、NHKスペシャル 「日中外交はこうして始まった」を見た。
現在問題になっている中国との国交開始の経緯を判り易くまとめていた。このような番組は、是非多くの人に見てほしいが、多分視聴率は低いのであろう。
大平正芳や古井喜美といった骨のある人達の努力を忘れられてしまっているようだ。
大平元首相は体調を崩して亡くなるが、惜しい政治家の一人である。
それに比べ、安倍元総理には、大平の覚悟のかけらでもあるだろうか。
番組の中でも指摘されていたが、各分野での人脈が細ってしまっているのが気がかりである。