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イランのアンダーグラウンド音楽事情の映画です。
(バイクに三人乗りしています)
監督は 『酔っ払った馬の時間』(2000) 『わが故郷の歌』《2002) 『亀も空を飛ぶ』(2004年 私は未見) の クルド人のバフマン・ゴバディです。
クルド人とは イラン・イラク・トルコ・シリア・アルメニアの 国境地帯に住んでいる人々で 国を持たない民族です。
彼らの居住区を クルディスタンといいます。
クルド人居住区は 石油が多く埋蔵しているので 各国の争奪が激しく クルド人はどの国からも 迫害されています。
もともとは アラビアンナイトに出てくる人々、 今でも裾の膨らんだズボンを穿いている人もあります。
ゴバティ監督の 過去の作品はクルド語でしたが この『ペルシャ猫を誰も知らない』は ペルシャ語で撮影されたそうです。
1979年のイラン革命で コーランの教えに沿って 厳しい取締りが始まりました。
特にお酒と音楽の規制は 庶民にこたえました。
その音楽の規制をかいくぐっての 当局の許可なしの ゲリラ撮影の映画です。
主人公のネガル(女性)とアシュカン(男)は 偶然監督が録音スタジオで出会い 二人が 偽造パスポート・ビザを使ってでも ロンドンに行って公演をしたいと 思っているのを知って 映画にしようと思い立ったそうです。
5人のメンバー構成にしようと 後の3人のメンバーを探すという物語です。
色々なグループを ナデルという便利屋と訪ね歩く、 3人でナデルのバイクに乗っているのが 冒頭の写真です。
練習をしていると すぐに通報されてしまう、 つかまっても捕まっても 演奏したい若者の熱気が 真正面から伝わってきます。
絨毯の国なので 毛が落ちて絨毯が汚れるから 犬も猫も室内で飼う習慣はない。
不潔なので 連れ歩いてもいけないそう。
主人公のネガルとアシュカンが 車に犬を乗せていて検問にあい 不潔だと犬を取り上げられるシーンがありました。
犬はその後どうなったのでしょう。
危ない音楽シーンに登場した出演者、 ネガルとアシュカンをはじめ殆どが 現在は国外で活動しているそうです。
パーレビ国王一家は 革命後 エジプトに亡命。
そういえばパーレビ王妃って もの凄い美人でしたよね。
トルコがEUに加盟できないのは クルド人に対する迫害が著しいというのも 理由の一つだそうです。
『少女へジャル』という 映画でも顕著に描かれていました。
この映画は現在、渋谷ユーロスペースの単館上映、 10月頃から各地で上映されるようです。
風呼r でした
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