BSNHK Pカフェで放送された イザベラ・バードの日本奥地紀行です。
明治11年(1878年)、当時47才のイギリス女性の イザベラ・バードが来日。
横浜で20才の伊藤亀吉という青年を通訳として 時に馬を雇い 北海道に向かいます。
上陸前に横浜港からイザベラが見た 富士山。本人が画いた絵です。
上陸直後にイザベラが見た日本人は 貧相で猫背でガニ股でと散々です。
ノミや鍵のない部屋、人々の初めて見る外国人への好奇の目に悩まされつつ
日光から日本海に抜け行き進むうちに(6月から9月)緑濃い田園風景に目を見張り 足るを知る日本人の優しい本質に気付いて行きます。
帰国時の本人作の 富士山。
本国で出版した『日本奥地紀行』はベストセラーになりました。
帰国後、50才で結婚されますが 韓国。チベット・中国・インド等 奥地への旅は続きます。
後に勝海舟の三男と結婚する クララの日記にも 登場します。
イギリス人はアメリカ人を見下していたので 当時まだ十代の少女だったアメリカ人のクララも当然、イギリス人を敵対視「大声でうるさい図々しい小母さん」と書いています。
中島京子さん著の『イトウの恋』は母子ほど年の違う二人の関係を小説にされたものです。
by 風呼