ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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ご存知 ”牡丹灯篭”    於・歌舞伎座

2015-07-28 23:52:16 | 観劇

 

玉三郎のお峰、 中車の伴蔵 の 配役です。

 

語り部の円朝役に 猿之助。

芸達者 亀次郎の 面影が。

 

冒頭の写真は 幽霊と取引し 100両が手に入ると知った 伴蔵とお峰の歓び。

 

 

           

幽霊となって訪れる お露(玉朗 右) お米(吉弥 左) と 新三郎(九團次 中央)

どろん どろ~ん・・・

 

 

      

幽霊から貰った100両を元に始めた荒物屋で成功した 伴蔵は 料亭笹屋の酌婦 お国に入れあげる。

お国役の 春猿が 艶っぽくて美しい。  初め 誰だか分からなかった。

 

 

玉三郎の演出です。

中車さんを生かした芝居をと 夏でもありこの演目を取り上げたそう。

 

怪談であり 喜劇であり 悲劇でもある。

 

この二人のやり取りには 笑わされました。

 

 

もう一本の演目は ”熊谷陣屋”

我が子と同じ年頃の 敦盛を討ち その後出家をする 熊谷次郎直実の話。

 

海老蔵の直実は 消化不足。

海老蔵さんは 演技がこなれていない時と 自信満々の時との 落差が激しい。

牡丹灯篭の時の 笑いを取る馬子役も 誰だか分からなかった。  部屋子でも もっと上手でしょう。

 

 

玉三郎の存在感 中車さんの芸達者は 見ものでした。

 

        27日 千穐楽 夜の部 観

 

              風呼   でした               

 

 

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ミぜズ・シンデレラ

2015-07-25 16:00:47 | 日記詩

 

花金 24日 23時

 

新宿5丁目 

靖国通りを新宿駅に向かって

走る 走る

 

障害物は

赤信号

 

3丁目あたりを

左折すると

 

障害物は

ひと 人 ひと ・・・

 

 

23時にジャズライヴが終わり

お勘定を済ませ

 

町田駅に

24時までにたどり着くには

 

何が何でも

23時24分の急行に乗らなくては

 

 

新宿3丁目

花金 24日 23時

 

かきわけ 掻き分ける

この大勢の人たちは

終電までに 帰れるのかな

 

 

ひたすら

ヒールの靴で 走る 走る

 

汗だくの

ミぜズ・シンデレラ

 

ワオウ

今日も間に合った

 

 

電車は11分の遅れで

町田着は24時を少し過ぎた

 

小田急線の改札で

駅員が叫ぶ

 

”JR横浜線 東神奈川行の

最終電車が 間もなく発車します!!”

 

最終電車は

遅れている 乗り換え電車の到着を

待ってくれるんです

 

ドっ ドっ ドっ

乗り換え人が集団で

急ぐ急ぐ

 

 

ミぜズ・シンデレラの

かぼちゃの馬車ならぬ

赤いチャリンコは

 

前と後ろの

買い物かごを光らせて

胸を張って待っていてくれています

 

 

 

多少の時間のずれは 年齢の功

 

             風呼 でした                                    

 

            

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”サファイア”  湊かなえ著

2015-07-23 09:05:15 | 

 

真珠、 ルビー、 ダイアモンド、 猫目石、 ムーンストーン、 サファイア、 ガーネット の7つの宝石を題材にした 短編集。

 

読まなかったよりはいいが 読後感が悪い という評判の 湊かなえさんの作品です。

 

今週月曜日の スマスマの ビストロSMAP に出演されるというので ちょうどこの本を読んでいたこともあり、 チャンネルを合わせました。

今回の芥川賞受賞の 又吉直樹さん、 直木賞作家の西加奈子さん との出演です。

 

湊かなえさんは 抜群の存在感でした。  発言のひとつひとつに 独創性がありました。

気合を入れて 本の残りを読み終えました。

 

モンスターママとの決別に 殺人がからむ 真珠、  刑務所出所者専用老人施設の入居者との 部屋の窓越しの交流を描く ルビー、 偶然 命を助けた雀の 恩返しの 交通事故殺人、 マンションの 越してきて間もない隣人が飼っている猫が暴く 家族の隠し事の 猫目石、 中学時代の恩を忘れなかった ムーンストーン、 表題のサファイアと その後日談の ガーネット。

 

みんな 殺人もしくは 限りなく殺人に近い 人の死が関わっています。

 

スーパーのレジの打ち間違いに 後で気づくことによって生じる 腹立ちとか 迷走する中学生時代、勇気づけてくれた友人への感謝を持ち続けるとか (友人は覚えてなかったり) 共感するところもたくさんあります。

 

 

作者本人を TVの番組で見たことによって 面白さが増しました。

 

 

 

             by  風呼                    

 

 

 

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 『 東慶寺花だより 』  井上ひさし著

2015-07-20 00:47:13 | 

 

北鎌倉にある東慶寺は 駆け込み寺として有名でした。

 

1285年 第八代執権の北条時宗夫人が 夫の逝去により髪を下ろし 尼寺として建立。

 

1871年、 駆け込みが廃止となるまで 700年にわたって 女性側からの縁切りを幇助しました。

 

この物語の時代は 江戸後期と思われます。

家康の孫娘が 20世当主として入山し 多額の持参金を元に 貧しい者たちに一年で一割の利息で貸し出したとあります。

 

縁切りをするには まず当人が(または身に着けている物が) 寺内に入る、 門前の宿に宿泊し 宿の者による事情聴取を受け 夫側の呼び出しをする。

寺役所役人の立会いの下 調停を行い 駆け込んだ側の意志が変わらなければ 入山となり 24か月の尼修行をする。

その間は 一歩たりとも 寺の敷地からは出られない。

 

寺に入る許しが出ると お金を納める。

金30両で 上臈格、 金15両で お茶間格、 それ以下は御半下(おはした)格。

 

上臈格の仕事は 仏様へのお花や供物のおそなえくらい、 お茶間格は 室内の掃除と尼様の身の回りのお世話、 御半下は大変、 それ以外の何から何までの用をたします。

 

この小説は さまざまな事情で駆け込んできた15人(例外の男2人を含む)の事情を それぞれ花にたとえて 門前宿に居候している 滑稽本作家で医師見習いの若い男の目から書いてあります。

 

 

作者の井上ひさしさんは 優れた劇作家です。  

劇団『こまつ座』を主催されていて 私も舞台は何度か拝見しました。

どの舞台も 弱者と女性に優しく どんな悲惨な状況でも ユーモアがありました。

 

この小説も 優しさに溢れています。

 

 

鎌倉はさまざまな花も 有名です。  医師見習いが語り手ですので 薬草とかの情報も豊富です。

 

井上ひさし氏の 博識ぶりに 感嘆しました。

 

 

映画 ”駆け込み女と駆出し男” の原作です。

 

 

 

          by  風呼                     

 

 

 

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一瞬を捉える ”鴨居玲” 展   於・東京ステイションギャラリー

2015-07-15 18:14:57 | 日記

 

 

副題  踊り候え

 

               

 

 

1928年生まれ。   金沢美術工芸専門学校で 宮本三郎に師事。

南米、 パリ、 ローマ を放浪し 1971年に スペインのラ・マンチャの バルデペーニャスを 「私の村」 と呼んで 約3年滞在。

ここで描いた 酔っ払い、 廃兵、 老人が 代表作となります。

 

人物画を得意とし 対象の一瞬の表情が 切り取られたように描かれています。

髪の毛の一本一本にも 表情があります。

繰り返し描いた教会でさえ 動いているようです。

 

 

帰国後 創作に行き詰り 自画像ばかり描くようになり

 

         

      過去の作品のモデルたちに囲まれた 1982年 ”私”

 

 冒頭の ”出を待つ道化師” も 最晩年の 自画像。

 

 

  

  1983・2・38 55才誕生日 私           1971年撮影 

 

 

1985年  自死。

 

新聞記者から下着デザイナーに転身した 鴨居羊子は 実姉、  戦争で兄を亡くされています。

 

           (7月20日まで)

 

 

      風呼  でした。

 

 

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目の前の蠅

2015-07-08 21:44:44 | 詩作

 

 

ぶんぶんうるさい

目の前の蠅をやっと追い払った

 

と 思ったら

 

その先に

見たくないものが 顕わになった

 

考えても 考えても

今更 修正しようもない

 

どうにもならない

宿命級の 現実だ

 

 

目の前の蠅に

気を紛らわされていた時の方が

まだましだった

 

と 後悔をしたり

 

 

 

           by    風呼           

 

 

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男前 !!  キャプテン宮間

2015-07-03 00:28:01 | 日記

 

2日朝の女子サッカーW杯準決勝の イングランド対日本戦は見応えがありました。

 

前半33分のPKで ゴールキーパーとの駆け引きをする 迷いのない宮間選手には痺れました。 

 

佐々木監督が 彼女を キャプテンに選んだ訳が良く分かりました。

 

 

一度も勝ったことがなかったイングランドに 試合前に勝つ と言い切った事も含め 今回の大会での監督の采配はどんぴしゃで 驚かされっぱなしです。

 

勝負の女神は こうやって引き寄せるのですね。

 

 

4日後の アメリカとの決勝も同じ時間帯らしい。

 

観戦しやすい時間帯 必ず応援します。

 

                                

     by   風呼                  ・・・ 

 

  

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「おもろい女」  於・シアタークリエ

2015-07-02 21:18:15 | 観劇

 

戦前、 大阪の漫才界で旋風を巻き起こした ミスワカナの15才から 没した36才までを描いた舞台です。

 

ミスワカナに 藤山直美、 相方の玉川一郎に 渡辺いっけい の 配役です。

 

「おもろい女」 は1965年に NHKのドラマで放送されました。 ミスワカナに 森光子、 一郎に 藤山寛美。   中国の少女役で 藤山直美さんも出演されたそうです。

         

               

 

ミスワカナは 美人だったそうです。   森光子さんはぴったりだったのではないでしょうか。

 

藤山直美さんの15才は わざと笑いを取るようなところがあって 初めはちょっと白けましたが 一幕終わり(二幕劇)の 方言をネタにした漫才は 圧巻。

私もだんだん 物語に馴染んでいき 幕が下りるころには 直美さんが美人に見えてきました。

 

一郎役の 渡辺いっけいさんが じわっと良かった。 体の動きがしなやかで ミスワカナの引き立て役に徹した ご本人が偲ばれます。

 

         

 

            玉川一郎・ミスワカナ

 

九州の興行主を演じられた 山本陽子さん、 美しくも格違いの存在感でした。

                6/30 千秋楽 観

 

 

ずっと ミスワカナは 森光子の事だと思っていた

 

             風呼   でした        (*^。^*)

 

 

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