ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
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大橋美加ライヴ 於・赤坂 ”Joe" 2/25

2015-02-26 15:43:17 | 日記詩

 

昨夜は 我がジャズヴォーカルの師、 大橋美加の ライヴに

行きました。

 

古くからのファンが多数見えていて 寒い夜だったにも拘わらず

 盛況でした。

 

私は 大橋先生の指導の下で ジャズヴォーカルを習い始めて

(はや)5年目になりますが レッスンする度に 師の偉大さを

感じます。

 

人さまに聴いていただける歌を歌うのは 大変な事です。

 

   

 

右端が ”Joe” のオーナーの ピアニストの ジョー蒲池さん。

 

第一部 第二部と 美加さんの迫力の歌の後は 第三部は

セッションタイムで わが3人の弟子仲間と 一曲ずつ 名

ジャズピアニストジョー蒲池さんの伴奏で歌わせて貰います。

 

これも先生のライブでの楽しみのひとつです。 胸のドキドキは

半端ないですが。

 

私は 出来上がったばかりの ”酒バラ”  (酒とバラの日々)

初めてのセッションにしては 良く歌えました。   

 

 

 

    ピアノとセッション

 

速度はこれくらい?

 

ピアニストは

プロの中の プロ

遠慮がちに指示を出す

 

前奏は 八小節

 

始めの言葉が出れば

それからは

歌い手の世界

 

少し テンポが速すぎたかな

 

ゆっくりよりは いい 私は。

 

余計な事が 頭をよぎらないから

 

 

百戦錬磨のピアニストの

間奏は 緊張する

 

心の中で歌いながら

数えるのだが

メロディから大きく離れていたり

 

 あら?

数え間違えた?

 

心を見透かしたように

ピアニストがちょっとだけ

旋律をくれたり

 

サビにうまく乗れたら

再び 私の世界

 

「頑張りすぎないでね」

 

すぐ力んでしまう 低音

師の言葉を思い出しながら

 

さあ

無事 着陸

 

 

 

この日は 昔 美加さんのお母様 マーサ三宅に習っていた

という 男性も参加、 (素晴らしいバス)  40年前の発表会の

プログラムを持参され 美加さんも大感激、  最近体調が思わ

しくないお母様への良いお土産になったと 写メされていました。

 

 

      風呼 でした            

 

 

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真綿の布団

2015-02-26 08:21:48 | 詩作

 

 

このご時世に

真綿の布団で寝ている

 

綿は生きていて

かまえば 構った分だけ

体に優しい

 

 

冬の晴れ間に

陽に当てると

 

たとえ 冷たい風に晒され

表面はひんやりしていても

 

包まると 芯から

じわじわと温もりが

伝わってきて

 

 

夏は 日陰に干すと

さらっと涼しいし

 

 

ちょっと 重いけど

上げ下げは

足腰だけでなく

腕の筋肉の強化にも効果的

 

 

寄りついた

たくさんの部屋の埃を

軽くはたいて

 

そんな

真綿の布団のように

生きていきたい と 思うのです

 

 

      by  風呼              

 

 

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へこたれない !!

2015-02-24 08:01:17 | 詩作

 

 

人生は

山あり 谷あり

 

恵まれた人生の終わりに

ちょっとした脇の甘さで

谷底に墜ちてしまっても

 

へこたれない

今年 傘寿(80才)の

彼が言った

 

今日 電車で

席を譲られた

人生で 二度目だ

 

俺はふたつの事を 考えた

今の若者も捨てたもんじゃない

そうして もうひとつは

俺もそんな年になったのか と

 

おい おい 

それは60才前後の男の科白だろ !

 

 

 

以前 娘に 「お母さんは何才からが老人だと思う?」 と訊かれて

 「90才位からじゃない?」 と答えて 「お母さんなら そう言うと

思った」 と笑われた私も この発言には 仰天した。 負けた!!

 

       風呼 でした          

 

  

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映画 ”フォックスキャッチャー”

2015-02-19 13:58:11 | 映画

 

アメリカ三大財閥の デュポン家の ジョン・デュポンが 1996年に五輪

レスリングの金メダリスト デイヴ・シュルツを射殺 という事件を扱った

映画です。

 

ジョンの父母は ジョンが二才の時に離婚。

ジョンは 狐狩りが出来るほどの広大な土地で母親に育てられます。

 

母親は ジョンよりも サラブレッドに夢中でした。

 

友だちすら 金で雇われた。 孤独なジョンは 母に愛されたいと

切に願うのですが ことごとく無視されます。

 

1984年のロス五輪のレスリングで金メダルを取った兄弟がありました。

ジョンは 広大な敷地内にレスリングの練習場をつくり アメリカでは

マイナーな競技を 金メダリストの兄弟をメインに招き ”フォックス

キャッチャー” と名付けて支援します。

ジョンはレスリングが好きなのでした。 (母親は嫌っていたのですが)

 

ジョン・デュポンは同性愛者でした。 

それを察した 弟マークは 精神が不安定になり 惨敗したソウル五輪の後、 

フォックスキャッチャーを去ります。

 

両親が早くに離婚したため 父親がわりでもあった兄が 全身で弟の権利を

守ります。

 

ソウル五輪の年に母親が死に ジョン・デュポンの奇行がますます顕わにな

っていく。

 

それから8年後 弟が去った後も コーチとして ”フォックスキャッチャー” 

に残っていた兄を 何の前触れもなく ジョンは射殺します。

 

 

映画は必要以上に 科白が少ない。

なのに 緊張感は 途切れません。

 

 

ジョン・デュポンは 統合失調症と診断され 医療刑務所で14年後に死去。

 

莫大な遺産の8割が ”フォックスキャッチャー”でトレーニングをつんだ ブル

ガリア出身の金メダリストに相続されます。 彼は服役中のジョンを頻繁に

訪れていたのでした。

 

 

             

 

上の写真は実際の兄とジョン、 下は弟マークです。

ジョン・デュポンの 品のいいこと!

 

プログラムに 兄デイヴと親交のあった太田章さんのインタビュー記事が

載っています。 彼は大変な人格者だったそう。 この映画は 兄あって

こそ、 その兄に依存しないと勝てない弟の苦悩 等 よく描かれているそうです。

 

 

毎日3時間の特殊メイク中(鼻が、鼻が! だんだん凄い事に・・・)に 

ジョン・デュポンになりきっていったという スティーブ・カレルは  今年度

アカデミー主演男優賞の 最有力候補です。  (2/16 観)

 

 

        by   風呼             

 

 

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映画 ”バンクバーの朝日”  

2015-02-15 23:46:52 | 映画

 

 戦前のバンクーバーに実在した 野球チーム『朝日』の物語。

 

移民として差別を受けていた 彼らの唯一の楽しみは 『朝日』

の野球の試合観戦でした。

 

けれど一度も勝ったことのない『朝日』

 

負けても負けても 何とか試合の形がとれているのは ピッチャー

ロイの力量によるものでした。

 

ロイの父親は カナダ人として出兵し 戦死していました。

屈折し とんがっているロイに 野球経験の豊富な 亀梨和也。

 

いるだけでキャッチャー 横浜高校で一年後輩の松坂大輔の

球を受けたことのある上地雄介。

 

気弱なキャプテン レジーに 妻夫木聡。

 

パント 盗塁 等の小手先野球で 勝利を上げ始め 『朝日』 は

とうとうリーグ優勝をするのです。

 

やがて第二次世界大戦に突入 敵国となった日本人は それぞれ

日本人収容所に連行され メンバーは離れ離れになります。

 

 

          

 

2003年 『朝日』は 栄誉を称えられ カナダ野球殿堂入りします。

残ったメンバーは 5人でした。 

 

移民の悲惨さが 伝わってきます。

 

戦争の理不尽さも。

 

最後のシーンに レジーのモデルとなった方が出てきます。

90才は越えていらっしゃるでしょうが 品の良い穏やかな眼差しが

印象的でした。    (2・12 観) 

       by  風呼              

 

 

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冬衣を脱ぐ

2015-02-13 07:28:01 | 詩作

 

 

季節が

もう冬は飽きたと

春の日差しを投げかける

 

私は

そうよね 冬色はもういいわね

と 季節の初め あんなに粋がって着た

黒い服を脇におしやり

 

桃の花色や 菜の花色は

いくらなんでも

まだ気恥ずかしいので

 

汚れが目立つからと

押し入れにしまいこんでしまった

新しい白いセーターを出し

 

あら 

2枚もあるわ

 

今朝はまた

冬日に逆戻り

 

白木蓮色の

こっちにしよう

 

 

         by  風呼            

 

 

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映画 『6才のボクが、大人になるまで。』

2015-02-11 01:24:35 | 映画

 

12年間にわたって 同じ配役、 同じキャストで撮り続けたという

映画です。

 

シングルマザーに育てられている メイソンが主人公。

メイソンには 2才年上の姉がいる。

 

早くに(メイソンは23才の時の子)親になった父は ミュージシャンの

夢を諦めきれず 離婚してアラスカに行っていた。

 

いい仕事につかないと 収入が乏しいと 母親は大学へ行く決心をし

祖母の家の傍に 急に引っ越すことになった。

 

1年半ぶりに アラスカから テキサスへ帰ってきた父親と姉弟は週末を

過ごすことになります。 父親はアウトドア派でした。

 

母親は大学の教授と再婚するも 夫の酒乱が発覚し離婚。

 

大学の教師の職を得、 また引っ越し。 

そこでイラクとボスニアに派遣された元陸軍兵と再再婚。

多くを語るええ格好しと分かって 離婚。  母親は頭でっかちに弱い

ようです。

 

 未成年で 飲酒、ドラッグ、sex を経験するも 溺れることなく無事に

高校を卒業、 大好きな写真を学ぶために 大学に進学、 というお話。

 

          

 大学の寮に到着した日 18才の メイソンです。

最初の6才の時の写真と 同一人物です。

 

 

夏の一週間、 12年撮り続けられた という 奇跡のような映画です。

 

子供たちを 自然の中に連れ出す父親役の イーサン・ホークが素敵です。

新しい家庭を持ち普通の生活をするようになったら 精彩を欠きしょぼくなって

ちょっとがっかりしましたが。 

それは 12年という時間がそうさせたのか それとも演技なのか。

 

子供は成長し、 大人は老けていく。

2時間45分で 12年をコマ送りで見ているようです。 女の子は

早めに継ぎ目なくませていくのに対し、 少年には全く別の物になる

一瞬一瞬がある気がします。

 

本年度のアカデミー作品賞の 最有力候補です。

 ベッド・ミドラー似のメリル・ストリーブ風 母親役のパトリシア・アークエット

が助演女優、イーサン・ホークが助演男優、 監督賞、 脚本賞、 編集賞

がそれぞれ候補、 編集賞は決まりでしょう、 個人的には地味格好いい

イーサン・ホークにもあげたい と 思う

 

         風呼  でした          

 

 

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『そこのみにて光輝く』

2015-02-07 13:17:16 | 

 

 呉美保(お みぽ)監督によって映画化され 昨年度の映画賞を

総なめにした作品の 原作です。

 

夏の短い函館が舞台、 11年のドック勤めを早期退職 無職の

主人公と パチンコ屋で知り合った男 その姉との 物語。

 

男の家族は 市がいかがわしい場所として取り除き 代わりに

高層住宅に入居させた場所に残る 最後のバラックだった。

 

寝たきりの父と それを介護する母、 人懐こいがわけありの男。

その生計は 夜の勤めの姉によってなっていた。

 

常識や道徳では考えられないこの家族に 関わっていく主人公は

父母はなくしたけれど ごく普通の家庭を営む妹がいて そんな

兄を案じて たびたび世話を焼くのですが 主人公は自分の心に

忠実に生きようとする。

 

映画のキャスティングは 綾野剛 池脇千鶴 伊佐山ひろ子 火野正平。

そうか そう来るか。

 

 

『そこのみにて光輝く』 題名がいいですね。

 

作者佐藤泰志は 1949年函館生まれ 高校生の時から

文才を発揮 大学卒業後 作家生活に入りますが 5度も芥川賞候補に

なるも落選、 1989年この『そこのみにて光り輝く』 での5度目の落選

の翌年に 自死します。

 

社会の底辺の人々を描き ショッキングな内容のある小説なのに 

読後感はいい。

 

映画も観たいと思います。 

   (写真左の表紙の上に 右の表紙がかぶさっていました)

 

 

       風呼   でした          

 

 

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(ピース) 又吉直樹さんの小説 ”火花”

2015-02-02 23:42:53 | 

            

 

文芸誌 『文学界』 二月号に お笑いのピースの片割れ

又吉直樹さんの小説が掲載され 話題となっています。

 

『文学界』 という雑誌は 芥川賞候補作が載る雑誌として

有名だそうです。

 

”火花” ならぬ 熱海の花火の場面で始まり 熱海の花火

の場面で終わる お笑いを目指す 徳永さんと 徳永さんが

初対面から敬愛してやまない 神谷さんとの 10年間位の

交流の話です。

 

売れてなんぼの世界なのに 自分のポリシーを曲げない売れない

芸人の生き様が 淡々と綴られています。 

作者自身も投影されているようです。

 

 

又吉さんを TVで初めて見たとき キモイ! と思いました。

けれど お笑いなのに 衒(てら)いもなく 気負いもない、

話しぶりに純真なものを感じ、 そのまま見入ってしまった。

 

暫くして Eテレの文学を扱った番組に出ておられ そうか と

納得できました。

 

サッカー推薦で高校入学され インターハイに出たり 大阪選抜

にも選ばれたりされたそうですが 本人は中学時代から お笑い

に行くと決めていたそうです。

 

吉本で 本を読む人は 殆どいないそうで 業界紙等に文章を

書く役が 又吉さんにみんな回ってくるようになり 月10本ほど

(無償で)こなされていたそう。

 

次作が楽しみです。

 

 

        風呼   でした         

 

 

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