オランダに次いで 世界で二番目という回転する客席の 劇場です。
1300余の客席の周りが 舞台なので場面展開がスムーズです。
舞台は カーテンのような幕で覆われていて その幕に絶えず風景の動画が映っています。
幕はその場面に必要なだけ開けられて(広かったり狭かったり) 物語は展開。
最後に 客席を360度回転させ 舞台を全部見せてくれました。
5場面はあったでしょうか。
IHIステージアラウンド東京 の 杮落し、 一年間のロングランが条件だったので ”花” ”鳥” ”風” ”月” の 4パターンに分け それぞれ75日づつ、 役者さんを変えての上演です。 動きの激しい 劇団☆新感線の舞台は通常、 3~4ヶ月で60~70ステージだそうです。 モチベーションもこの位しか持続できないそう。
物語は -- 信長亡き後 生き伸びた森蘭丸と2家臣が 明智光秀をそそのかしたという秀吉へ 復讐を企てるというもの。
信長の最期を見とった一人が 2万の兵を率いる髑髏城の主 天魔王に。 成河 (ソンハ)。
鉄砲隊の女達と営む遊郭・無界屋 蘭兵衛こと森蘭丸に 山本耕史。
二人の元で忍びとして働いていた 捨之介に 小栗旬。
無界屋の女主人に りょう。
後ろ向きでも色気溢れる 小栗旬、この舞台で捨之介を卒業されるそうです。
後が髑髏城 前が無界屋 の 模型です
古田新太さんが 刀鍛冶役で 笑いを誘います。
6時半開演、上演時間は 1時間20分 休憩20分 1時間50分。
出演者も観客も忙しい。
私は休憩20分で トイレに並び10分、劇場内は飲食禁止なので 外のベンチで急いで5分でお弁当を半分食べました。
駅構内に小さなセブンイレブンがあるだけなので お弁当を買っていって良かったです。
24日観。
チケットが手に入るなら もう一度観たい。
風呼 でした
この本は 伝記というより エンターテイメント小説という方が 合っています。
8才で縁者に預けられ 自ら欲して比叡山に上がり 得度し 山を下りて法然上人に帰依し妻帯。
専修念仏を 後鳥羽上皇に禁じられ 越後に流されるまでが フィクションを交えて描かれています。
前半は そこここに頼朝も手を焼いた 後白河法皇の存在が感じられ ぞくぞくします。
著者の 五木寛之氏は 一時 執筆を休んで 龍谷大学に学ばれたそうです。
分かりやすく 仏教が語られます。
新聞小説だったらしい。
激動編 上・下 完結編 上・下 と続き これは青春篇と呼ばれるらしい。
冒頭の牛の角合わせから との関わり等 息をもつかせぬ展開に一気に読ませられました。
五木寛之氏って ストーリィテラーだったんですね。
激動編、 完結編も楽しみです。
by 風呼
今月の歌舞伎座は いろいろと賑やかしい。
七世梅幸の三十三回忌、 十七世羽左衛門の十七回忌。
初代坂東楽善、 九代目坂東彦三郎、 三代目坂東亀蔵の 襲名披露狂言。
菊五郎の外孫の 寺島眞秀くんの 初お目見え。
彦三郎長男、坂東亀三郎の 初舞台。
今回のお目当ては フランス人とのハーフの 寺嶋眞秀(まほろ)くんです。
昼の部 ”魚屋宗五郎” での 酒屋の丁稚。
「酒が好きだから 酒屋に奉公しています ~」 口跡良く言えました。
2012年9月生まれ まだ 4才なんですね。
ものすごくしかっりしている 6才ぐらいに見えます。
過去に ハーフが歌舞伎の舞台に立ったことはあるそうです。
眞秀くんは 目が黒いので 全く違和感がありません。
歌舞伎の楽しみが また一つ増えました。
小心な宗五郎が酩酊し酒乱になっていく様が 天下一品でした。
菊五郎さんは やっぱり凄い!!
5月16日観
by 風呼
我が家の乗用車が
オートマティック車になった時から
私は車の
運転をしなくなった
左足は どうすんのよ
クラッチの操作なし
ゴーカートもどきを
街中で走行させるなんて!
昨今のブレーキとアクセルの踏み間違い事故は
ギアチェンジの経験のない人が多いのではないだろうか
特別な事態を除いて
運転に緊張がより強いられる
マニュアル車を義務付けては如何とも思うのだが
今日、TVで
ペダルがひとつ仕様を見た
踏み込むと ブレーキ
右横についている羽根状のものを
右足の甲で 右に倒すと アクセル
取り替えるのに
10万円ほどかかるそうだが
かなりの予約待ちとか
論点が違う気がするが
物が更に売れるということで
マニュアル車は どんどん
少なくなっていくんだろうな
全自動運転の時代も
遠くなさそうだし
by 風呼
千利休の作った茶室 国宝『待庵(たいあん)』 の情報が得られるかと 出かけてきました。
(4月28日)
約2分の 待庵 についてのビデオがあり 利休の 美 の神髄に触れた気がしました。
利休の生前を描いた 長谷川等伯作と伝えられている 肖像画です。
たった2畳の茶室、 待庵内部。
室内は煤け 壁には藁がはみ出している 侘び感あふれる茶室です。
掛け軸等 紙類は いかにも年月が経っていると思われるのですが 陶磁器、特に磁器は 今窯から上がったばかりの初々しさに満ち満ちていて 目を瞠ります。
今回の目玉、 曜変天目 茶碗です。
南宋時代 12 ~13世紀 中国の建窯のもの。
三代将軍家光から 家臣の稲葉家(春日局の縁者)に与えられたので 稲葉天目とも呼ばれるそうです。
天目とは 黒釉(こくゆう 黒いうわぐすり)が掛かった焼き物の事を指すそう。
この茶碗の美しさは 会場で売っていた絵葉書をはじめ どのグッズの写真でも現しきれていません。
水溜りに垂れたガソリンの虹色が 思いっきり昇華され 夜空の星になった そんな感じです。
茶碗の中に 宇宙が見える。
利休に会った気がしました。 (2009年7月23日の当ブログ ”躙り口” に利休の心情を詩にしています)
by 風呼