6月2日の 『週刊文春』 の 阿川佐和子のこの人に会いたい の対談は 東日本大震災で未曾有の津波被害にあった 陸前高田市の 市長 戸羽太さんです。
今年2月の選挙で 市長に初当選され 一ヶ月もたたないうちに この大震災に遭われた。 「これも運命だと思う」 と受け止め 日夜復興につとめておられます。
住民の安全な生活を最優先に 法律の壁とも闘っていらっしゃいます。
ご本人も 奥様が行方不明 捜索もままならなかった日々。 小学生の息子さんが 必死で探し回られた。 遺体は安置所で見つかったのですが とても子供たちに対面させられる状況ではなかった。
陸前高田市の被害は他の地とは異なるので 「よその自治体と同じペースで復興を行ったら きっと見落としが出る。 見切り発車はしない。 陸前高田は時間がかかっても新しく町をつくる。 これは世界の注目を集める 一つの復興モデルだと思っている」 と仰っています。
「今、菅さんに替えて新しい総理をと云う声があるが、 我々にはその時間も勿体ない。 菅さんに足りないところは 皆で補って欲しい」 とも。
全くもってその通り。 この期に及んで 与党野党は関係ないでしょう。 原発や被災者の生活が最優先でしょう。 と 私も声を大にして言いたい。
この国の政治屋さんは どうなっているの?
風呼r でした
これは エルメス社の バーキンというバッグです。 セルジュ・ゲンスブールの 3番目の妻、ジェーン・バーキンにちなんで名付けられました。
ジェーン・バーキンは 歌手で女優。 現在64才、 3度の結婚歴があり それぞれ父親の違う 3人の娘があります。 3人とも父親の姓を名乗っています。 3人共に 苗字が違うのです。
ジェーン・バーキンは 若い頃 いつも籐の篭を持ってでかけていました。 何でもごちゃごちゃと入るからです。 ある日飛行機で隣り合わせた エルメス社の社長に 篭を覗かれ 「貴女の為に何でも入るバッグをこさえましょう」 と 完成したのが このバッグです。
エルメス社の社長に そんな事を言わせるなんて よっぽど魅力的だったのでしょうね。
バッグの中は仕切りがなく ガバっと開きます。 ごちゃごちゃと物が入ります。
が、 一つ100万円は下りません。
クロコダイルになると 4~500万円します。
元は 一晩くらいは外泊OKの 道具を入れていた 籐の篭だったんですけれどね。
J・バーキンは 東日本大震災後 いち早く来日し 支援コンサートを東京で開きました。
若い恋人に 化粧をしない方がきれい と言われ それからは自然体で さりげない服装 (ジーンズに素足のような) をされています。
さすがフランスの 女 と言いたい所ですが J・バーキンは イギリス人です。
ちなみに セルジュ・ゲンスブールは ロシアから移民してきた ユダヤ人です。
フランスって国の 半端じゃない 懐の深さ。
風呼r でした
この犬は アフガン種です。 4000年前から生存。 ノアの方舟に乗った すべての犬の祖ともいわれています。 大型で性格は荒く 安易には飼えません。
ブリジット・バルドーがやって来た
ブリジットバルドーが
やって来た
大きなアフガン犬を連れて
アパルトマンの狭い廊下を
ミニスカートで颯爽と
セルジュに騒音のクレームをつけている
住人も 目を丸くした
ブリジット・バルドーが
やって来た
素行に釘を刺す
セルジュの父親の家
母親までもが目をハートマーク
ブリジット・バルドーがやって来る
それは天下御免の免罪符
映画 『ゲンスブールと女たち』 のシーンです。
アパルトマンにやって来た バルドーの為に ゲンスブールは 一晩で三曲作ります。
『ボニーとクライド』 『ハーレーダビットソン』 『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』
”Je t'aim. moi non plus” とは 貴方を愛している。 俺もそうじゃない。 の意。 この曲はバルドーの為に作られましたが 当時のバルドーの夫の怒りを買い お蔵に。
後に 三番目の妻の ジェーン・バーキンとのデュエットで 大センセーションを巻き起こします。
風呼r でした
2時間を越す映画ですが もっとずっと見ていたかった。
セルジュ・ゲンスブール(1928~1991)は 両親がロシアから移民してきた ユダヤ人でした。
同じくユダヤ系の両親の この映画の製作者 ジョアン・スファールと云う 1971年生まれの 人気BD(バンドシネ ベルギー、フランス 地域の 絵が重視される続き漫画)家の セルゲイへの オマージュです。 彼の作品の日本語訳に 『プチバンビ 学校へ行く』 というのがあるそうです。
このポスターにあるように 一時愛人関係にあった ブリジット・バルドー役が バルドーのお墨付きだということで 興味をそそられて見てきました。
喫煙少年
醜いから
手をつないであげない
大きな鼻 大きな耳
そうだ僕は醜い
砂浜で紫煙をくゆらせる
ホロコースト
ダビデの星は一番乗りで
だって つけさせたいんだろう?
役人に煙草を勧める13才
愛人に曲をつくる
グランドピアノを弾きながら
一緒に入浴する時も
煙草が 煙草がなければ始まらない
心筋梗塞でも
酒も止めず煙草も止めず
もう一人の自分が言う
おまえ おまえらしく生きろと
喫煙少年のなれの果て
そうだよそれでいいんだと
もう一人の自分だけが見ている
始めは画家を志していた。 ピアノ弾きの父親の特訓の賜物 ピアノ伴奏で生計を立て やがて作詞作曲へ。 エディット・ピアフ フランス・ギャル アンナ・カリーナ カトリーヌ・ドヌーブ ・・・
そして ブリジット・バルドー。 このポスターは バルドーの為に作曲している場面です。 シーツを巻いただけのバルドーが 彼の弾くピアノに合わせて 一緒に歌い踊るシーンが素晴らしい!!
三番目の妻 ジェーン・バーキン役の ルーシー・ゴードンという女優さんは この映画の完成後 自死されました。 重要な役なのに バルドー役の女優さんと違って バーキンを演じきれていなかったから という噂です。
製作者が 漫画作家なので アニメーションが入ったり 人形もどきが出てきたり 意表をつかれますが 大人の寓話、 魅力いっぱいの映画です。 DVDが出たら買います。
満足満足の
風呼r でした
昨日の日本経済新聞夕刊のコラム 『あすへの話題』は ドイツ文学者の池内紀(いけうしおさむ)さんでした。
往来の恋人 と題して 都内の美しい街路樹について書かれています。
新宿御苑前の プラタナス
皇居お濠端の ヤナギ
神宮表参道の ケヤキ並木
明治通りの アオギリ
警視庁まえ桜田通りに トチノキ
聖路加病院近辺に ポプラ
迎賓館前方に ユリノキ並木
”この恋人は いつもつつましく待っていて、 雨の日は涙のようなしずくを落としている。 お天気だと、 そっと風の歌をハミングしている。” そうです。
池内紀さんて 詩人だなあ~
私の中で一番の街路樹は 神宮絵画館前の 銀杏並木です。
秋に葉が黄金色になると それはそれは美しく この世のものとは思えません。
絵画館前の傍に 私が通った高校があり たった3年間なのに 濃い思い出に満ちた場所でもあります。
風呼r でした
昨日 5月23日(月) 夜10時からのNHKの番組 『ディープピープル』は フライトドクターでした。 山岳出動が多いDr 離島が多いDr そして首都近くのDrの 3人です。
フライトドクター
病院への搬送が先か
現場での処置が先か
いつも迷う
消防からの要請を受けたら
出動まで基本3分
ヘリまで全速力で走る
患者と操縦士以外
ヘリに乗れるのは3人
首都圏の医師は
医師二人と看護士を一人を乗せ
10分以内なら現場処置主義
山岳出動が多い医師は
自分と看護士のみ
救助隊員よりも早く現場に到着できる体力
離島の医師は
自分と看護士と患者の家族を
なるべく早く病院へ搬送
何よりも人命が第一
一秒でも早く患者の元へと
その為のヘリ
自転車の方が早く着くなら
自転車で 行く
この写真は 山岳出動が多い 小林Drです。 現場では Drはカリスマでなければならないと。 カリスマ性満点の彼、 誰かに似ていると思ったら 元猿岩石の 有吉くん。
風呼r でした
ナタリー・ポートマン演じるニナ の母は 28才でニナを産み バレリーナのキャリアを諦めたという経緯があり 二ナに過剰なまでに入れ込んでいる。 ストレスから 夜中に爪で背中を掻きむしるニナ。
臆病なプリマ
「君は完璧な白鳥だが
黒鳥にはちょっとね」
舞台監督の言葉に
直訴して手に入れた主役
「君は臆病なだけだ。
黒鳥は ほらあのリリーのように
男をそそらせるように踊れ」
自由奔放な代役のリリーは
好意なのか悪意なのか
ニナを夜の酒場に誘う 公演前日
監督の誘いにものらなかったニナに
リリーはお酒にクスリを混ぜる
乱れ狂うニナ
きっと生まれて初めて
「あなたに黒鳥は無理
私が代わりに踊る」
幕間にやってきてそう言うリリーを
鏡の破片で刺殺して
完璧に邪悪な黒鳥になりきった舞台
でも リリーは死んでなんかいなかった
ニナが刺したのは誰?
映画は バレリーナの筋肉の緻密な動きを 老いた振り付け師の背中で見せます。 背中じゅうの皮膚の裏側に ミミズがいるように動く。 10才ごろまでバレエを習っていたというナタリー・ポートマンも 約1年に及ぶレッスンの結果の 見事な筋肉を見せます。
本物のバレリーナに比べたら バレエに優雅さが欠けますが 表現力は迫力満点です。
32回転の 黒鳥のパ・ドゥドゥも 半分は連続して回っていました。 なかなか画面には映らない踊りのシーンの全身像が ばっちり撮られていました。 本当に本人が踊ったのですね。賞賛に値します。
お懐かし ウィノナ・ライダーが プリマの座を追われ 自暴自棄になるべスと云う役で出演しています。 ウィノナ・ライダー自身も プレッシャーから (万引き)事件を起こしたという過去の持ち主でした。
追い詰められて幻影を見るニナの 心理ホラーサスペンス。 観賞に 体力がいる映画ですが、 見たー と云う気になります。
風呼r でした
井の頭線渋谷駅と JR渋谷駅とを繋ぐ通路の壁に展示されている 岡本太郎作『明日の神話』です。 縦5,5メートル 横30メートル、 大きすぎて うっかり通り過ぎてしまいます。
5月1日に この絵画の向かって右端に 落書きがあるのが発見されたそうです。 この写メの動画は 14日に写したので もう取り払われていたのですね。
いたずら書きは 福島の四基の原発。 二基は髑髏の煙をあげて炎上しているものです。 ベニヤ板に描かれたものが はめ込まれました。 岡本太郎記念館の館長さんは 「太郎が生きていたら 怒らなかっただろう」 と言われているそうです。
『明日の神話』は 岡本太郎の代表作『太陽の塔』 と同じ頃 1968・9年に メキシコで制作され 行方不明になっていたものです。
2008年から ここ渋谷の連絡通路に展示されています。
今回の二重災害を予言しているような 壁画です。
いたずら書きのある写真は PCで見られます。 私はPC操作が苦手、 ブログに一度に二枚の写真が載せられないので 次の記事になります。
毎度 とほほ・・・ の
風呼r です