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ちょうど一年前に62才で急逝された 坪内祐三さんの最後のエッセー集です。
著者が3才の1962年ごろから 2000年頃までの 玉電松原駅を中心の沿線の様子が描いてあります。
同じころ私は小田急線の経堂駅の隣の千歳船橋に住んでいて(地図の左上方)著者の通っていた経堂駅北の赤堤小の隣の 緑ヶ丘中学校を卒業しました。
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コロナ コロナと
恐れてばかりいても
仕方ないので
思い切って
ヒップホップレッスンに
行ってきました
片道30分弱の電車に乗って
一年ぶりのコンタクトレンズの装着まで
前日に万全の準備をしていたのに
当日は 朝からそわそわ
3か月ごとに 振付が変わる
このレッスンでなければならないのです
4月から 新しい曲です
この日行かなければ次のカムバックは
7月から
誰が続けているのかな ?
フィットネスは 基本
来た人だけの仲間世界です
アドレスを知っていても
よっぽどでなければメールしません
出席者の 半分以上は顔見知り
一年の空白は なかったよう
駐輪場で前かごに
キャップを忘れたり
行きの電車の中で
2階の窓を閉めなかったのを
思い出したり
朝の花粉症の薬の呑み忘れに
帰宅してから気づいたり
舞い上がりっぱなし
でも 爽快な一日でした
by 風呼
特別養子縁組(実親との関係が切れる)の しおり18才、この年代にありがちな父親との確執で 実子ではないと知らされ、家出する。
日本生まれのタイ国籍のパンパスの元にいた。
パンパスは19才、父親はパンパスが生まれてすぐ タイに強制送還された。
母は日本人と再婚したので 15才で家を出、土木作業員をしている。
手取り10数万円の収入のなかから 今は一人で闘病している実母に金銭援助をしている。
両親とパンパスに説得され しおりは家に戻るが パンパスの子を妊娠していた。
しおりの両親の勧めもあり パンパスも同居することになった
母親は勤務先が遠くなったパンパスに まだ暗いうちから弁当を作り 駅まで車で送っていく。
レシピを頼りに タイ料理にも挑戦、パンパスの合格点を貰う。(冒頭写真)
。
しおりは保育専門の短大に合格。
取り敢えず一年休学して 施設に勤める保育士を目指す。
入学式を無事終え、しおりは元気な男の子を生む。
血のつながりのない家族の中の 初めての血縁関係。
一番変わったのは 父親だ。
真面目な多分優秀な規格外を受け付けないサラリーマン。
赤ん坊をあやす腕が 力まなくなっていく。
「ただいま」 と 「ごちそうさま」 が聞ければいい。
母の偉大さがじわじわと身に染みる。
第45回放送文化基金賞受賞作品です。
4月10日 夜9時からNHKBSで 続編が放送されます。
子供がもう一人生まれるんだそう。
by 風呼
80才の ちかこさん
油絵を 描き始めて
20年
ジャズヴォーカルに
挑戦して 10年
ちょっとした手術も
経験したけれど
細っそりした
小柄な体躯に似合わず
エネルギッシュです
最近は ちょっと年下の
読書友達もでき
彼女に読んでもらうべく
エッセー風の 感想文にも挑戦
これが なかなか
身に合っていて
絵もまずは言葉からと
脳みそが フル回転
隠居生活のような
この一年を 有効に
希望に満ちて過ごしました
頑張って生きてきた
若いころに無かった経験
遅れてきたけど
遅すぎない
青春真っ只中です
by 風呼
一年ぶりに人と会う約束をした
新国立美術館の展示の末席を汚す
私の南画を見に来てくれる 三人
一日ごとに気温が変わるので
何を着ていこうか 直前まで迷い
電車は遅れないだろうか
緊張して 沿線の桜も目に入らない
♪酒とバラの日々 ♪ の歌詞に
Through a meadow land toward the closing door
a door marked nevermore
that wasn`t there before ~
とあり、 元には戻れない過去
に 今一つピンとこなかったが
人と当たり前に会えた
あの頃と このコロナ禍中の日常が
切り離されて
注意深く 共存しながら
未来にそのまま繋がって
nevermore の言葉が
2020年春以前に立ち塞がるのだろう
収束時に
今現在を nevermore と 封印、
密閉出来ればいいのに
by 風呼