週刊文春 9月15日号の 新 『家の履歴書』 は 小谷実可子さんです。
家の見取り図は 高校一年でアメリカ サンフランシスコにホームステイし たお宅です。
小谷さんが生まれたのは 神宮前の二間の長屋だったそうです。 意外や意外、 でも 神宮前というところが お洒落ですね。
実可子さんのお母様とは 4,5年位 同じ詩人に師事していたことがありま すが 今でも着物のモデルさんをしていらして とても華やかでお美しい。
ある日 バーキンの真っ赤なクロコのバッグを 教室の机にポンと置かれた のには仰天しました。 (100万円以下では絶対に買えない) ご主人は50 才でリタイアされたというし 代々の資産家だとばかり思っていたのです。 もちろん車はベンツ、和服で颯爽と運転していらっしゃいました。
地の理を優先されていたのでしょうが それからの転居先も狭かったので 小谷さんはいつもお姉さんと同じ部屋だった。
ホームステイで初めて 一人部屋を体験されました。
学校は 中学から私立桐朋学園、 お姉さんと一緒の学校とさらりと仰って いますがなかなかの難関校です。
水泳を始められたのは お姉さまが水泳教室に通われるのについて行って 自分もやりたくなったから。
シンクロを始めたのも 手足の長いお姉さまが 水泳教室の先生にシンクロ に誘われ 自分もやりたくなったから だそうです。 とても仲の良い姉妹です。
小谷実可子さんのお母様は モダンながら道徳心の深い 一徹な方です。 密かに尊敬申しあげていました。 こんなお母さまだから こんなに素敵な お嬢さまが育つのだと 一代では無理なのだと 思ったものです。
ずっと お金持ちでいらしたとばかり思っていたのですが 二間の生活が長 かった、一戸建てでも 姉妹が同部屋だった、 堅実にお育ちなのですね。
実可子さんが 結婚され お子様が生まれられて仕事で家を空けられる事 が多くよくお孫さんを預かっていらっしゃいました。 現在世田谷の住宅地にお 住いですが 近所の薬局に 老人用はあっても 子供用のオムツが置いて ないと びっくりされていらっしゃいましたっけ。
人生は 堅実に生きるに限る ? (そうしたら いつか私もバーキンの クロコのバッグが持てるようになる ? ないない!)
風呼 でした