劇団四季 『アラジン』

 

私の ２０年ぶりの　劇団四季の観劇です。

 

「美女と野獣」('94)  「ライオンキング」('94)   あたりから見ていません。

 いつも切符を手配してくれた友人が　いなくなったせいもあります。　

 

 

「ライオンキング」で危惧した アトラクション感が満載です。　

 出演者は　歌も踊りもなかなかなのですが　物語にも　俳優にも　陰影がない。

 

主人公は思いっきりヤンキーで　オーラがない。　　えっ、　どの人がアラジン？　ジャスミン？

　　

 

演出は「クレイジーフォーユー」で大当たりした　加藤敬二さんです。

 

これはミュージカルコメディだそうですが　笑いの質が　子供の下ネタっぽい。

「クレイジーフォーユー」　とは　大違い。

 

「オペラ座の怪人」（１９８６年）、　「キャッツ」（１９８４年）、　等の　情感溢れる舞台は　どこへいってしまったのでしょうね。

 

 

 

 

　　　　興行『アラジン』

 

いつ　いらしても

ここ　汐留の　劇団四季劇場

”海”で　上演しています

 

出演者は　変わることがありますが

舞台の始まりは　時間通りに　

 

劇場はいつも

チケット入手困難

 

入場出来たら

おなぐさみ　なのですが

 

 

 

 

劇団四季は　何処へ行こうとしているのでしょうね。  (3/30 観）

 

 

　　　　　　ｂｙ　　　風呼　　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　

望まれない 訪問者

 

 

「お久し振りです　こんにちは

お顔を拝見したくなって」

　

その女（ひと）が来るのは

いつも　穏やかな日差しの日

 

始めは 宗教の勧誘だった

 

断っても 断っても

やって来て　そのうち

宗教の話は持ち出さなくなった

 

なら　なぜ繰り返しやってくるのか

 

そもそも彼女の信じる宗派は

一人で 伝道に出ては いけないはずだ

 

 ー ピンポーン ー　彼女の鳴らすインターホンは

少し遠慮がち

 

彼女だと 気付いた時は

居留守を使ったり

 

今日は とうとう

「忙しいので」

と　インターホン越しに断った

 

 

彼女は気付いているのかしら

 

誰かを助けるつもりでしょうが

 

癒されたいのは

自分の方なのだ　と

 

 

 

　　　　　　　　ｂｙ　　　風呼　　　　　　　　

 

 　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

劇団☆新感線 ”乱鶯（みだれうぐいす） 於・新橋演舞場

 

劇団☆新感線の出し物は　ギャグやネタモノが多いのですが　これは神話や歴史を題材に取った　いのうえ歌舞伎と呼ばれるもの。

今までは　いのうえ氏自身の脚本でしたが　今回初めて外注、　倉持裕という人の作で　いのうえ氏の演出になります。

 

客演は　稲森いずみさん、　大東駿介（だいとうしゅんすけ）さん。

 

泥棒はすれど人は殺めない　大盗賊の鶯の十三郎に　古田新太さん。

 

捕り方に追い詰められ九死に一生を得た十三郎が　命の恩人の言葉に従い　堅気になるも　恩返しのために再び修羅場をくぐる　というお話。

 

板前として働く居酒屋の女将に　稲森いずみさん。　　　綺麗です。

 　

 

命の恩人の息子に　大東駿介さん。

金釘流の　不器用さは　演技だったんですね。

大東さん　とても役にはまっているのに　顔が覚えられません。　　やっと他の俳優さんと見分けがつくようになった松坂桃李さんのようであったり　小栗旬さんのようであったり　堤真一さんにも似ている。

　☆新感線　好み？

 

 

いつもの　☆新幹線に比べて　舞台は総じて地味な印象を受けましたが　じわじわと物語に引き込まれていきました。

煤けたようなセットが多いのに　丁寧に作られていて　味があります。

 　

 

４年ぶりという　劇団員全員の出演だそうです。　　３時間半近くの公演なのに　お尻は痛くなっても　物語には引き込まれたままでした。　

 

芝居の癖がどうにも好きでない劇団員さんも　何人かあるのですが　今回の舞台ではまったく感じられず　各々の実力の凄さを　見せられました。

 

古田新太さん　さすがです。

後半、　高田聖子さんが出てこられると　舞台がにわかに狭くなりました。

 

 

　

新橋演舞場は　４月１日まで。　　梅田芸術劇場、　北九州芸術劇場　と公演は続きます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１９日　観

 

　　　　　　ｂｙ　　風呼　　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　

坂本冬美 ３０周年コンサートツアー 於・グリーンホール

 

３０周年記念の　コンサートツアーは　相模大野から始まりました。

 

井上陽水さんの　２０１６年のコンサートツアーも　ここ　正確には相模女子大学グリーンホールから始まりました。

地元として　大変光栄に思います。

 

 

幕が上がると　舞台正面に大太鼓。　男性の奏者が　叩きます。

下手にそれより少し小さめの太鼓がしつらえてあり　間奏中に　坂本冬美さんが　NHK朝ドラのあささんよろしく　渋めの振袖の裾を大きく割って　格好よく横叩きです。

 

正直　演歌は　それほど得意ではなく　坂本冬美さんの事も良く知りません。

”羅生門”だけは　カラオケで歌えますが　その外は　歌の題名はいくつか知っていますが　歌詞は全くわかりません。

 トークを含め　演歌歌手らしからぬ　濃すぎない舞台は　最後まで楽しめました。

 

”あばれ太鼓”　”羅生門”　”また君に恋してる”　”夜桜お七”　等　知っている題名の曲は勿論　期待どおりでしたが　圧巻は　人形浄瑠璃の ”冥途の飛脚”　です。

２００２年の歌手休業中　二葉百合子さんに師事され　歌の基礎を徹底的に学び直されたそうで　遊女梅川、　忠兵衛、　忠兵衛の父　と声色も見事に演じ分けられました。　　圧巻。　　

お芝居も期待できそうです。　１０月に明治座座長公演があるそうで　絶対行きたいと思いました。

 

ツアー初日のこの日は　その二葉百合子さんが見えていたそうです。

このあとすぐ　海老名（小田急線相模大野から　急行で一駅）で　藤あや子さんのゲネプロがあるそうで　一線を退かれても　ご多忙です。

 

坂本冬美さんは　３月３０日で　４９才になられます。

客席は一回りほど年長の　現役の匂いが　まだ残っている男性が多いように思えました。

 

歌われた曲のリストも　展示されてなく　CDだけは　地元の鈴木楽器が売っていましたが　グッズも分かりにくく　坂本冬美さんのステージは初めての観客が多いのに　ちょっと不親切のように思えました。

舞台が良かったので　プログラムのような物が欲しいと思ったのです。

 

 

　　　　　　　　　ｂｙ　　　風呼　　　　　　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

プラゴミ分別始まります

 

 

私の住む町田市でも　この４月からプラゴミの分別収集が始まります。

 

私の住むこの町は　３月から試験的に　収集されることになり　ピンクの袋が無料で配られました。

 

分別してみて驚きました。

なんと今までの燃えるごみの半分は　プラゴミだったんですね。

 

プラゴミは　８０～９０パーセントは空気。

効率よく整理をしていたら　我が家のというか　私の出すプラゴミの殆どに　黄色い２０～５０パ－セント引きのシールが貼ってあり赤面！

 

燃えるごみの袋はスカスカに空いているので　思わずそこに全部突っ込んでしまいました。

 

さて気を取り直して　第二週目は　黄色いシールありのプラゴミは　始めっから燃えるごみにいれ、　トレイ等のみプラゴミに。

大きさを揃え重ねると　袋が空きすきなので　今週に持ち越して２週分一緒に出すことにした。

 

うーん、　燃えるごみの袋は　半分の大きさのでいいかな。

大袋は４０L、　中袋は２０L　なんだけれど　どう詰め込んでも　大袋の方は中袋の３倍入る気がします。

 

 

 

　　　　　　ゴミ出し一週間

 

月曜日は

燃えるごみの日

ネコちゃんのパトロールが

終わったころ家の前に

 

火曜日は

資源ごみの日

近所の人に会わないように

誰よりも早く集積所に

雨が降ったらお休みに

 

水曜日は　隔週で

ペットボトルと不燃ごみ

ペットボトルは集積所に

前日から置けるので暗闇に紛れて

 

木曜日は

またまた燃えるごみ　

カラスに突かれないよう

９時前には出せません

 

金曜日はお休み

だったけど

プラゴミの日になりました

 

土曜日は

ビン缶の日

これも前日から置けるので

引き篭もり主婦は　大助かり

 

毎日毎日

ゴミ出しの事ばかり考えて

 

 

 

 

だんだん　プラゴミに黄色い値引きシール付も入れられるようになりました。

今週金曜日に　初めてプラゴミを出します。

 

　　　　　　　　　　　ｂｙ　　　　　風呼　　　　　　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

男の子は・・・ ”談ス” 森山未来

 

１０才直前位の男の子たちは　身体をくっつけあうのが好きだ。

 

部屋に友だちと３人　それぞれ別の遊びをしているのに　お尻がくっついていたりする。

 

ちょっと体が触れたりすると　じゃれて上になったり下になったりして　転げまわっっている。

 

 

　　　　　　

 

冒頭、　客席から舞台に上がったA（森山未来）は　苦しみのたうちながら　口からムキムキのフィギュアを生む。

 

入ーれてと　B（平原慎太郎）が　お尻から生んだ　やはりムキムキのフィギュアを陣地に置く。

 

いっちに　いっちに　とじゃれあっていると　「３！」　と言いながらC（大植真太郎）が仲間に入ろうとする　が　無視される。

Cは　白いチョークを持っていた。　　　チョークは魅力的だ。　　　陣地に置かれた。

 

いち　にい　さん、　いち　にい　さん　・・・

 

　　　　　　　　

 

正三角形のそれぞれ頂点に立って　同時に中心に倒れ込み　肩で支えあう。

 

信頼の　証の　コンテンポラリーダンス。

 

　

 

 

♂ は　ぶつかって　ぶつかって

相手を確かめる

 

倒れ込む　

受け止めてくれた者だけが

信用できる

 

それは

心だったり

身体だったり

 

遊びじゃないぜ

いつだって　本気だぜ

 

 

　　　　　　　　　　　　　　

 

終演後の　舞台です。

 

 

　　　　　　　

 

昨日の舞台で使ったチョーク、　お持ち帰り自由。

 

 

 

幾つになっても　♂ は　男の子なんだな。

　　　　　３月８日　イイノホール（客席５００位で　いい感じ）　にて

 

　　　　　　　　　　　ｂｙ　　　風呼　　　　　　　　　　　　　　　　

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

小説 『 土佐堀川 』 古川智映子著

 

今更ですが　現在放映中のNHK朝ドラの原作です。

 

表紙は　主人公が建物の完成を見てから死んだという　大同生命ビル。

 

１８４９年生まれ、　明治から大正初めにかけて　力強く生き抜いた　広岡浅子という女傑の生涯です。

 

小説と銘打たれていますが　伝記に近い。

生涯をざっくりと　わかり易く描いてありますが　本人の心情には　あまり触れられていません。

 

 

浅子は三井十一家の出水家に生まれます。

三井十一家とは　浅子の父高益を遡る事６代　三井高利の１１人の子それぞれが独立したもの。

浅子の父は　１０男の系統。

 

この十一家の経済は　まとめられ　大元方と呼ばれる　長　を置いていて　浅子の父は当時その役職でした。

十一家それぞれは　今でいう給料制だったそうです。

 

財産はまとめて管轄され　分散させなかった。　　ユダヤ方式だったんですね。

 

 

市川房江という　稀代の清廉の政治家は　浅子の薫陶を受けたそうです。

 

 

戦後、米兵と日本人女性との間に生まれた混血の孤児のために　エリザベスサンダースホームを作った　岩崎家出身の澤田美喜とも　姻戚関係になります。　

 

ちなみに　歌手の由紀さおりさんのお姉さんの　安田祥子（やすださちこ）さんは　本名を澤田祥子さんと仰って　澤田美喜さんの次男の奥さんです。

 

 

 

　　　　　　ｂｙ　　　　風呼