お染久松の出てこない「 於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」です。
土手のお六(玉三郎)と 鬼門の喜兵衛(仁左衛門)という夫婦の悪だくみが 未遂に終わる。
夫婦がゆすりに行った質屋に 久松が奉公していて そこの娘がお染という設定。が、二人の名前は全く出てこない。
すれっからしだが悪党に成り切れない夫婦を ご両人はこれ以上はない間合いで演じられます。
続いての幕もご両人。
鳶頭と 芸者で 舞踊「神田祭」
うっとりする 男っぷり 女っぷり。
見たぞ~ 満足満足。
最後は舞踊で 四季。
孝太郎さんの秋 「砧」 では 箏と唄は八人全員女性、遠国に出かけ帰らぬ夫を待つ切ない女心がひしひしと伝わってきました。唄の意味を知りたいと思いました。砧とは 布を柔らかくするために使う道具(石の台に槌)
今月の公演は昼も夜も素晴らしかった。
終演後、正面玄関に 服装(洋服)の地味さがかえって美貌を際立たせて 寺島しのぶさんがいらっしゃいました。
御子息の眞秀くんが 舞踊四季の冬で愛らしく踊っていらっしゃいました。
4月22日 観
by 風呼